臆病の穴のレビュー
5点 s-fateさん
このマンガは単純にエンターテイメントとしてのマンガとしては受け入れづらいと思います。前作の「今日の漫画」から読めばわかりますが、社会復帰のリハビリで描いたマンガから発展して本作に至ったと思われるからです。それを作者が大好きな昭和50年代くらいまでの、特に吾妻ひでおや手塚治虫あたりに影響を受けた絵、そしてそれら巨匠の時代に見られた毒も取り入れた現代では異質な表現方法。作品から見て取れる素の躁と鬱というか、ハレとケの振れ幅が(これでも)小さくなり作者が社会復帰の方向へ向いたことに安堵できる内容ではあると思います。
文章の作品ならこの手のものもありますが、マンガでは少ないので受け取り方が難しいと思います。
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[投稿:2016-06-11 14:20:03] [修正:2016-06-11 14:20:03] [このレビューのURL]
6点 そうすけさん
全二巻ショートショート。
バッドエンドが結構な割合であるあたり、「空が灰色だから」と似ているといってもいいかもしれないが、絵柄はまったくの別物。
バッドエンドの内容も「空が灰色?」は精神的なものが多かったけど、こっちは物理的に悲惨なことになってるように感じる。
読んでてあまり楽しい気分になる漫画ではないことは確か。
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[投稿:2016-06-06 21:52:10] [修正:2016-06-06 21:52:10] [このレビューのURL]
9点 森エンテスさん
漫画を好きで良かったと思わせてくれる作品です。
昭和テイストな絵柄と物語ですけど、人間の普遍的な悩みや焦燥感を描いており、時々凄く読み直したくなる作品です。
作者の中にある心象風景がこのような世界なのだとしたら・・・・ツライかもししれない。
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[投稿:2016-01-14 23:22:37] [修正:2016-01-14 23:22:37] [このレビューのURL]