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9点(レビュー数:1人)

作者川原泉

巻数1巻 (完結)

連載誌花とゆめ:1985年~ / 白泉社

更新時刻 2009-11-25 06:34:45

あらすじ 九州にある私立豆の木高校に赴任した新任教師、広岡真理子。広岡は野球の知識も経験も無いにもかかわらず、なぜか「県予選1回戦突破」を目標とする部員9名の野球部の監督になってしまった。有名プロ野球選手の著書を参考に、独自の野球理論で練習を行う。一方、県高野連では、シード制を廃するという大英断が実施。その年の県予選大会は強豪高同士が早い段階で潰しあう一方、豆の木高校は強豪を避け、決勝戦進出。持ち前の機動力、守備力を活かして、甲子園出場を果たす。甲子園大会でも豆の木高校ナインの機動力、守備力は健在で、ついに決勝戦進出。豆の木高校と同じ宿舎に泊まっている北斗高校と決勝戦を戦うことになる。

備考 短期集中連載。花とゆめコミックス版には表題作の他「3月革命」 「月夜のドレス」 「メロウ・イエロー・バナナムーン 」を収録。

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甲子園の空に笑え!のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

9点 dollboxさん

川原泉、ほのぼの期の傑作。

『巨人の星』や『あすなろ野球部』などの熱血路線とはまったく異なる次元の高校野球漫画。
これほどまでに牙のない漫画もめずらしい。それぐらい優しい作品になっております。

この作品はなにより理論派監督広岡さんが魅力的。彼女のなんとなく説得力のある野球理論を読めば、なんとなく野球に詳しくなった気さえします。
棚からぼた餅でギャグ要素高めのスト−リーなので、スポーツ漫画にリアリティのみを求める人にはおすすめできません。
なんて言うか川原泉ならではのおもしろさ。
野球嫌いの人でも大丈夫です。

結果云々の前に、楽しむことがなにより大切。
楽しめたなら、勝っても負けても楽しい思い出なのですな。
ほんわかした絵柄と、毒素の抜けたキャラクターが見事に調和して、ものすごくいい読後感が残りました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-24 16:38:43] [修正:2006-07-24 16:38:43] [このレビューのURL]


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