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7.25点(レビュー数:4人)

作者星里もちる

巻数5巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスペリオール:1995年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:36:02

あらすじ 加勢晴夫は妻と娘がいるシステム販売会社の中堅社員。誰もを幸せにする為に自らの多少の無理はする主義だった。それにより家庭に仕事を持ち込み休日も仕事をする羽目となっている。これも妻子の幸せの為だと考えている。しかしその結果、妻と娘との仲は上手くいっていない。その一方で同僚の後輩に気になる女性がいる。そんなある日、加勢の目の前に見知らぬ女の子の幽霊が現れて、「ハッピーにしてあげる」と宣言する。

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夢かもしんないのレビュー

点数別:
1件~ 4件を表示/全4 件

7点 kikiさん

[ネタバレあり]

一番最初若い時に読んだ時は幽霊が出てくるバタバタコメディかぁ。
他人との調和が上手な主人公がまわりの人や出来事に振り回されてあんまり他の作品(同居コメディ)と変わらないなぁ。てか美少女アイドルの幽霊にとりつかれるってw
てぐらいにしか思ってなかったのですが・・・
年取って読みなおすとラストほんとにジーンとくるようになりました。星里さんの作品の中では一番好きかも。

「もし自分がハッピーだったらすみれちゃんに出会えなかった」って泣けるセリフですねぇ。
結局主人公は幽霊と出会う前よりも家族関係の緩和と仕事の認められという改善はあったものの、ハッピー度合いについてはそんなに変わってない。彼をハッピーにしようと幽霊はでてきたのに・・・
それでも彼はちぐはぐなハッピーさで人生を乗り切らないといけないと実感し、彼女にもそう告げて物語は終わる・・・切なーー。

一生懸命働く人(特にサラリーマン)に捧げられた良作ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-17 11:56:03] [修正:2014-07-13 19:28:03] [このレビューのURL]

7点 とろっちさん

普通のサラリーマンと、突如として現れた女の子の幽霊との生活を描いたファンタジー。
読んでいるだけで疲弊しそうな働き詰めの日常を描きながらも、心温まる、きれいな物語です。
もっとドロドロした終わり方になると思いきや、そういう意味でもきれいな物語。

冒頭で彼女は尋ねます。 「ハッピーにしてあげる」
それに対し主人公は 「俺は充分幸せに生きてる」「俺自身が幸せだって思っていれば俺は幸せなんだ」
嫌な上司、うまくいかない家庭、忙しすぎる毎日、すべて自分が我慢すればいいと思って。

最後に彼女は尋ねます。 「ハッピーにしてる?」
それに対し主人公は 「ハッピーにしてるさ。ツギハギだけど。それでいいと思ってる」
無理をせず、笑顔で自然にそう言えるようになった姿がなんとも印象的です。

働きすぎなお父さん方へ。いま、ハッピーですか?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-27 22:29:53] [修正:2009-12-28 00:55:50] [このレビューのURL]

8点 そうすけさん

幽霊という非現実的なものが登場するのは珍しいと思ったが、やっぱり面白かった。
話のつくりが丁寧だし、ラストは今まで読んだこの作者さんの作品では一番泣けるものだった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-09-16 16:46:37] [修正:2008-09-16 16:46:37] [このレビューのURL]

7点 真樹さん

現在の作者の芸風である「普通のサラリーマン」が主役である。
その中でも最近の星里作品にしては異色な、ファンタジー色ある作品。
個人的な私見だが、この作者はこういった非現実的なモチーフの方が
持ち味が生きると思う。最近の作品も嫌いではないのだが…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-14 02:28:45] [修正:2007-11-14 02:28:45] [このレビューのURL]


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