ホーム > 青年漫画 > 漫画アクション > 鈴木先生

7.33点(レビュー数:24人)

作者武富健治

巻数11巻 (完結)

連載誌漫画アクション:2005年~ / 双葉社

更新時刻 2011-12-05 03:18:48

あらすじ 中学二年生のクラス担当教師、鈴木先生の奮闘を描く。劣悪な労働環境のせいで同僚教師は次々と精神崩壊していく。そんな中鈴木先生は独特の教育論をもって・・・

シェア
Check

鈴木先生のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全23 件

9点 朔太さん

従来になかったスタイルで魅せた作品。
結構、巷では話題になっていたように思います。

まずは、台詞の多さ。
NHK番組中学生日記のような教育現場に焦点を当てているにも関わらず、一般的ないじめや受験、不良、親の二極化などのありきたりな教育テーマにはそっぽを向いて、先生と先生、生徒と先生が細部のディベートを繰り返します。
読者はこんな理屈が滔々と語れる中学生はおらんだろうと思うから、ここで脱落するものも多いのをモノともせず、最後までこのスタイルを貫きます。

次に、論理の理屈ぽさ。
私は、11巻を完読しましたが、2か月の時間をかけて読みました。
その原因はああ言えばこう言う形の理屈の重畳が、読む気をダウンさせるから。
1日1話でお腹満杯になる感じで、読み進められないのですよね。
しかし、先々の展開が気になって途中で諦めることはしませんでしたが。
この辺りは同じように理屈っぽい「なにかもちがっていますか」に比べて面白さが劣ります。

途中相当だれますが、11巻にて私の満足度は逆転満塁本塁打のように急上昇しました。
理由は、「神の娘」の実在ぷりです。
神の娘こと、小川蘇美への敬いぶりに違和感を感じていたのですが、最後は納得できました。
大人の世界でもこんな女性がいたらなあ、と憧れ度満点です。

また、演劇の指導内容に玄人の匂いを感じました。
作者は演劇の理論に相当造詣が深い印象です。
どうやら、本作品は、演劇のテクニックがふんだんに盛り込められているようですね。
画期的な手法による新しい漫画に出会えたことに大変満足しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-11-30 17:17:21] [修正:2023-11-30 17:17:21] [このレビューのURL]

7点 ゆーやさん

この作品に対して全力投球している作者の執筆姿勢は素晴らしいと思う。

例えその内容が、作者のエゴをそのまま主人公に投影し、ぶつけていたとしても。
その対極の意見や考え方も提示してるので、少なくとも一方的ではなく、多少は読者の考える余地を残している。

共感する部分と、共感は出来ないけど面白い考え方だなぁという気付きと、
何の話してるんだっけ?疲れるわー、こいつら。。。という不毛さ、
色々あるけど、最初から最後まで同じテンションで駆け抜けたので良作だと思われます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-20 23:42:14] [修正:2015-05-20 23:53:14] [このレビューのURL]

5点 shunさん

情熱的な作者の思いが伝わってくる良い作品。
一人の女子生徒を崇拝するサムさや、理路整然としすぎているキャラクター、
超能力を持つ恋人、非現実的な生徒達に辟易されるところも多々あるが、
それをかき消すほどの熱いディベート。
所詮言葉遊びやディベートごっこと言えばそこまでだが、
鈴木先生の心中を表現することにより、ディベートの面白さが際立っている。

冒頭のエピソードの引きこみの弱さや、中盤・終盤のダレが気にはなるが、
面白いものを見させてもらったという感謝が、最後まで見続けるモチベーションになった。

主人公(というより作者?)思考が許容できれば楽しめるはず。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-07-28 10:53:31] [修正:2014-07-28 10:53:31] [このレビューのURL]

8点 Mikky-Dさん

読んでると、ひたすら本気と冗談の狭間で悩まされます。どこまで本気か結局分かりませんでした。

真剣に捉えて教育問題等に思いを巡らすべきなのか、ただただギャグ漫画として笑っておけばいいのか・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-09 15:45:43] [修正:2014-04-09 15:46:06] [このレビューのURL]

4点 cheBさん

何か違う。その感覚を最後の巻まで拭う事が出来なかった。
作者が言いたい事は理解できないわけではない。

でもその見せ方が私の好みじゃない。
それに、鈴木先生も生徒も全然リアルじゃない。あんな風にクラス全員で熱く語りあったりしないでしょ。
生徒がみんなあんな風に素直に先生に心の中を打ち明けるだろうか。
生徒がみんなあんなにセンシティブで生きていける訳ないでしょ。

と、実際に育児している立場から考えると
どうしてもアホらしくなってしまう。いや、鈴木先生の言ってる事には
同意できる部分も多々あるし、それをきちんと諦めずに生徒に伝えていこうとするのは素敵だなと思うけど、なんかこれ、漫画じゃないよね。
作者の言いたい事をキャラにセリフとして無理やりしゃべらせている
感じが受け付けない。
全てのキャラが作者の分身であり代弁者に見える。それってエゴイスティックというか結局他者の考える事なんてかけらもこの作者は見えてないんじゃないのかな?という怖さ。


あと、個人的にロリコンの男性が苦手なので、主人公の特定の
生徒にたいする萌えが気持ち悪かった。その生徒の現実感の
無さもますます気持ち悪い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 20:18:58] [修正:2011-11-24 20:27:25] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
12345

鈴木先生と同じ作者の漫画

武富健治の情報をもっと見る

同年代の漫画

漫画アクションの情報をもっと見る