黒鉄(黒鉄・改 KUROGANE-KAI)のレビュー
6点 チーズカバオさん
作者名の「冬目景」という字面が良く馴染む雰囲気の漫画。
乾き、寒さ、切なさといった感覚を、画のタッチやシナリオ、台詞の間の取り方等で巧みに表現していると思う。
本作を含めた彼女の作品は、安い言い方をすると「雰囲気マンガ」に分類できるのかもしれないが、
繊細な情景を描写するセンスや、叙情面の表現力の高さは芸術的で、巷に溢れる「雰囲気だけのマンガ」とは明らかに一線を画する。
特に黒鉄や羊のうたといった彼女の初期作品では、それらの面が遺憾なく発揮されているので、是非読んでみてほしい。
「黒鉄・改」を含めた最近の作品も勿論悪くないのだが、冬目景の根底にある感性や魅力を知る上では、彼女の初期作品群は必読の書である。
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[投稿:2020-06-23 08:35:32] [修正:2020-06-24 20:06:07] [このレビューのURL]
6点 ニカイドウさん
冬目作品でも一番読み返した回数は多いかも知れない。
現在連載中の物よりも画力は劣るかも知れないけど、
ストーリーは結構好き!
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[投稿:2013-01-22 05:31:19] [修正:2013-01-22 05:31:19] [このレビューのURL]
6点 ジブリ好き!さん
この作品が冬目作品であることを知ったのは最近です。
子供のころ読んで好きだったけれど、作品名も作者も覚えていなかったので…
他の冬目作品より思い入れが強く、冬目作品の中で最も好きな作品です。
まぁ今読んでみると結構酷い内容で(未熟って意味じゃなく)
迅鉄の行動と思想に一貫性が感じられず
締めは時代劇に出てくる一匹狼の典型で統一
しかし
他の冬目作品ではあまり見られないド王道展開ゆえの安定感
作風にシンクロしまくりの和風画
好きです。
ちなみに、この作品の前身となる作品が冬目さんの同人誌にありますが、それはショートギャグ。そこからあの特徴的な目をした迅鉄のキャラデザになったのでしょうが、個人的には当たりでした。再開するといいなぁ
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[投稿:2011-03-07 00:16:26] [修正:2011-03-21 00:55:55] [このレビューのURL]
3点 torinokidさん
設定は面白いんだけど話作りが雑。
なんでこうなるの?的な話も散見される。
ちゃんと終わってないあたりも、作品としてはマイナス要素。
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[投稿:2010-12-06 08:40:32] [修正:2011-03-15 18:55:46] [このレビューのURL]
5点 フクポルさん
<所持歴:全巻。未完なので収集中ではあるけれど次巻が出るとは思えない>
冬目景作品で唯一持ってなくて未読だった本作。
今まで手を出さなかったのは、長期休載(これに限った訳じゃないけど)と
その内容(設定)にイマイチ惹かれなかったから。
実際読んでみて、やっぱりビミョー。
どこそこの○○親分さんとか次々出てきて人物相関がさっぱり
分からんかったけど、
全部が全部絡み合ってる訳じゃないんですね。。。
巻を追う毎に、なんだか現代劇に近付いてきてるような気がして
劇中の時代設定も良く分からなくなりました。
数話で1つのエピソードが終わり、時間的な流れは続くものの
エピソード自体は基本的に独立してます。
なので、5巻終了時点で中途半端に切れてる訳じゃないのが唯一の救い。
明確な目的がある話じゃないので、おもろいネタを思いつかない限り
このままフェードアウトしそうな臭いがプンプンします。
余談ですが、単行本2巻(モーニングKC)の巻末に、迅鉄の前身といえる
設定資料?(作者曰く「落書き」)が載ってますが、
これのまま連載されなくて良かったw
それこそ台無しになるんじゃないかと。
(ギャグマンガなら、アリかな?)
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[投稿:2009-09-01 00:55:57] [修正:2010-02-07 16:59:19] [このレビューのURL]
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