国民クイズのレビュー
4点 朔太さん
設定の面白さに引き込まれて、読んでみました。
ですが、魅力的な設定がいつまでも生きてこないんですね。
最終話まで読んでみて分かるのですが、アナーキズムの
讃美あるいは日本的革命の渇望を裏側に秘めて、
笑い飛ばそうと試みたようです。
しかし、途中ではその意図は図りかね、資本主義の
究極の見苦しさを描きたいのか、
滑稽コメディをやりたいのか。
絵柄からはシリアス路線とは思えず、ギャグが
出てくることを期待するのですが、笑える場面が
全く出てきません。
企画倒れの尻すぼみ感たっぷりの残念な漫画でした。
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[投稿:2022-01-18 09:03:24] [修正:2022-01-18 09:03:24] [このレビューのURL]
8点 yiconさん
参加者の一挙手一投足からCMの一本一本まで皮肉の嵐。読んでいると笑えてしまうのだけれど手放しでは笑えない。というか哂うことに背徳感が…
そして自由主義・民主主義とこの作品の世界とどちらが…などとアホなことを考えてしまうのでした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-08-16 06:36:25] [修正:2011-08-16 06:36:25] [このレビューのURL]
7点 とろっちさん
民主主義はもういらない あなたのための全体主義
国民クイズは、国政にあなたの意見を反映させる唯一の手段。
優勝者の望みは国策となり、日本国政府がその威信をかけて叶えさせる。
どんな願いでも構わない。だって勝者は絶対だから。
国民クイズの司会を務めるK井K一は、国民を熱狂させ、支持率98%を誇る、言わば国民的スター。
輝かしいポジションにある彼だが、実はクイズの敗者であり、強制無償労働で司会をさせられていた。
司会をしていないときは拘束着を付けさせられ、独房に収容される日々。
そんな彼の本心は、彼にしかわからない。
この作品がマンネリ化に陥りそうな感じになってきたとき、話が大きく動く。
反国民クイズ体制派が他国と共謀し、革命を企てる。
K井K一の別れた妻、そして残された娘を巻き込んで……。
日本は、国民は、どこに向かって動いていくのか。どこに向かえばいいのか。
とにかく単純明快な作品です。でも扱っているテーマははもの凄く深いです。
ぶっ飛んだ設定。妙なテンション。パワフルで、ストレートで、強烈なメッセージ性。名言たっぷり。
当時(あくまでも90年代初頭)の日本や世界情勢を皮肉った、でも現在にも通用する展開。
打ち切りになってしまったらしく、後半がドタバタで駆け足だったのが残念。
名作になり得ただけに何とももったいないです。
それも含め、人によって評価が大きく分かれるかもしれませんね。
個人的にはこんな時世だからこそ読みたい作品だと思います。 怪作。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-06-07 21:00:21] [修正:2010-06-07 21:33:00] [このレビューのURL]
9点 福岡太郎ノ助さん
かなりの名作で、世界観がぶっ飛んでいてムチャクチャなのですが面白くてたまりません。絵が人を選びますが、是非ドラマか映画化してほしい作品です。今の世の中にある意味マッチしたスケールのでかいマンガですよb
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-05-10 14:51:30] [修正:2010-05-10 14:51:30] [このレビューのURL]
5点 ありゃりゃさん
今の瞑想する日本の政治を考えると、なぜだか読みたくなる。
何かに「ウンザリ」している人にオススメ。
皮肉たっぷりな世界観に酔いしれろ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-12-05 11:51:51] [修正:2009-12-05 11:51:51] [このレビューのURL]
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