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7.42点(レビュー数:7人)

作者業田良家

巻数5巻 (完結)

連載誌週刊宝石:1987年~ / 光文社

更新時刻 2009-12-30 16:37:05

あらすじ 貧乏・暴力・偏見が飛び交う世の中、幸せとは何かを問うある夫婦の物語。

備考 竹書房より文庫版上下巻発売

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自虐の詩のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全6 件

9点 チャドさん

久しぶりに泣いた。
正直しばらくは「何がおもしろいのだろう?」と思ってしまう程だったが、読むにつれて人物を知るにつれて・・・。いや、正直内容はそんなでも無い。
後半、幸江の学生時代から一気に悲惨になる。つっこみたくなる程、救いの無い話になる。
だが妊娠してからの、ある種哲学的であり美しくさえあるラスト。最初から読んでこそ泣ける。嬉しいとか悲しいじゃなく泣ける。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-11 23:17:27] [修正:2008-02-11 23:17:27] [このレビューのURL]

6点 rongaiさん

この漫画を勧めてくれた友人から、

「前半部分ははっきり言ってつまらない。
 けども、後半部分のための序章だから我慢して読むべき。」

とのご指導を受けたので、
前半部分のグダグダした自虐ギャグを我慢して読みました。
ハイ、我慢しなければいけなかったです。
前半部分は同じ展開の繰り返しを何度となくやります。
これが異常にキツい。

後半、主人公である幸恵の幼少期〜少女期の話が多くなり、
彼女のこれでもか!というほどの不幸話しが続きます。
そしてラストの方で、もうギャグ漫画じゃないでしょがコレ!
って感じが出てきます。

この作者の「幸せ」に対する想いがぶつけられているというか、
作者の中で極めちゃったというか。
人の幸せは他人には計ることができないのだ
としみじみ思わせる作品です。
素晴らしい作品であることに違いはありません。

ただ一般受けしないので、大きな声でのオススメができない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-06-13 12:08:30] [修正:2007-06-13 12:08:30] [このレビューのURL]

7点 朔太さん

終盤の怒涛の展開で、人生賛歌という結末で救われます。
「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。
人生には明らかに意味がある。」
けだし名言です。

・・・しかし、私は残念ながら、終盤に至るまでの
ほぼ全編での森田幸江の悲惨な人生を全く笑えないし、
彼女にまとわりつくダニのような男たちイサオや父親に
寛容には全くなれません。
したがって、ギャグマンガとしてほとんど読むに堪えない気持ちでした。
途中で放り出したくなるような気持ちですが、
泣ける漫画というコピーだけを信じて最後まで読み通しただけです。

それでも、それでも、人生には意味があると、業田良家は言うのです。
本当にそうでしょうか?
自分の子供や妻にさえ不幸を呼び込む男、女。
そんな人間とも呼べない生物たちに囲まれて生きる
人生って意味があるのでしょうか。
そんな風に自問自答しながら何十年と生きた挙句に、
熊本さんとの再会があって、その瞬間だけ「生きてて良かった」と
思う幸江の物語でした。

熊本さんは、さらに磨きをかけた孤高の人でした。
人生いろいろ、男も女もいろいろ、という言葉を思い浮かばせる作品でした。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-28 20:12:50] [修正:2018-05-28 20:12:50] [このレビューのURL]

8点 こたたさん

4コマ漫画です。私は竹書房から刊行された文庫版(全2巻)を読んだのですが、これは『自虐の詩』の中でも「幸江とイサオ」の2人に絞り込んだ作品のようです。
読んだきっかけは映画化されることを知ったことと、「日本一泣ける4コマ漫画」という帯に惹かれたからです。作者の業田良家さんのことはそれまで知りませんでした。

作風は一言で言うと「古きかなしき」といったところでしょうか。
乱暴でガサツで無口な亭主と、働き者でケナゲで不美人な嫁の、世間並み以下の暮らしぶりを、せつなく愛おしく描いています。

幸江の半生に主な焦点を当てたストーリー仕立てでもあります。
このストーリー性に泣かせる秘訣があると思います。

かなり良いけど伝説的ではないレベル、ということで「8点」という点数にしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-07 18:41:34] [修正:2009-09-07 18:41:34] [このレビューのURL]

6点 アキラさん

期待しすぎて読んだためかあまり感動できなかった。しかしイサオの何気ない優しさには心にグッとくるものがあった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-16 23:06:40] [修正:2009-05-16 23:06:40] [このレビューのURL]

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