モンスター・コレクション〜魔獣使いの少女〜のレビュー
9点 gundam22vさん
「荒野に獣慟哭す」がとても良かったので、同作者作として興味を抱き読みました。この頃から画力は目を見張るものがあり(これだけ描き込んでるのに分かりやすいアクション)、「荒野に」よりもキャラも話も分かりやすく、ややギャップがあるギャグにしてもRPG世界観ということもあってバランス良く溶け込んでいます。原作がカードゲームですが予備知識は特に必要ないのではと感じました。
導入、盛りあがり、収束と構成がしっかりしており、6巻で密度の高い一冒険物語として完成しています。雰囲気的には、「GS美神」や「スレイヤーズ」のような今だとかえって新鮮に感じる懐かしさがありました。示唆されている主人公カッシェの他冒険を見たかった気持ちはありますが、ここで畳んだから勢いや質を維持出来たところはあったかもしれないので難しいところですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-11-29 23:22:23] [修正:2017-11-29 23:22:23] [このレビューのURL]
8点 kagehiensさん
連載すると休刊するというもっぱらの噂の漫画家、伊藤勢が唯一複数巻の連載で完結させられた作品が本作である(いや、噂にもならないか・・・)。
モンスターコレクションというカードゲームのコミカライズだったはずが、蓋を開けてみれば、「斬魔剣伝」と「ドラゴンロアーズ」を足して2で割ったようなオリジナルファンタジー冒険活劇に。
作品中に出てくる数々のダークファンタジー的にそそる設定は、ゲーム公式的に本当?と聞くことは多分タブーで、スルー力(ちから)が試されるが、独立したファンタジーアクション作品として見てみれば、かなりレベルは高い。
濃い目の絵柄が好みな人であれば、間違いなく6巻一気に手に汗握りながら読破してしまうだろう。
この連載の後、コミックドラゴン誌で上述の「斬魔剣伝」の続編(?)がスタートしたのも、売上はともかく本作が入魂の出来に仕上がっていた事を編集部がやや高く評価したからだと想像するのは的外れではないと思う。
余談ながら、この人にD&Dモノのストーリー漫画とか、ぜひ描いてほしいものだ…。ニーズがニッチすぎるのでさすがに無理だろうけど。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2012-03-08 01:33:44] [修正:2012-03-08 01:33:44] [このレビューのURL]
7点 リヴィエラさん
カードゲームである「モンスター・コレクション」の世界観とカードの設定とを借りたコミカライズ。
モンスターのゲーム上の能力を知っていたらもっと楽しめたのかな?いや知らなくても十分楽しめると思う。
世界観に(現実のものとは違うが)リアリティがあり、コメディタッチで描くところもそのノリでやってるのが印象的で面白かった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-12-19 12:27:59] [修正:2007-12-19 12:27:59] [このレビューのURL]