マーメイドラインのレビュー
7点 ゴーヤーチャンプルーさん
金田一氏が以前から興味があったらしい、セクシャルマイノリティというかセクシャルアイデンティティに真面目に取り組んだ意欲作。
得意のギャグは息を潜め、所謂百合ものばかりの掲載誌の中で「体は男性、心は女性、でも性的指向は同性愛(レズビアン)」という複雑な恋愛を描いたのは、すごいの一言です。ハレグゥのベルやニコイチの真で描きたかったらしいこの人物。この話だけでも一読の価値アリだと思います。
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[投稿:2010-06-11 22:32:07] [修正:2010-06-11 22:32:07] [このレビューのURL]
7点 ITSUKIさん
掲載誌を見てわかると思いますが、収録されている作品はいわゆる「百合モノ」です。
とはいえ、ドロドロしたものではなく、純愛な内容です。
作者の金田一蓮十郎先生は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」などで有名な漫画家ですが、この作品の雰囲気はギャグ色は薄いです。
「めぐみとあおい」「あゆみとあいか」「ゆりかとまゆこ」の3つのストーリーが収録されていますが、どの作品もまとまっていて良かったです。
ストーリーの本編と後日談を間をあけて収録する方法も上手いな、と思いました。
表題作ともいえる「めぐみとあおい」も良いですが、個人的には「あゆみとあいか」が好きです。
「女性になりたい、レズビアンな男」というなんともややこしい題材に惹かれました。
でもまぁ・・・同性愛っていう内容なので「そういうの無理!」って方にはそこまで薦められないかなぁ。
でもそんな気にする程でもなかったってのが一読した感想でした。(自分も百合とかBLとか無理っていってる人間なので・・)
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[投稿:2010-02-28 23:12:10] [修正:2010-02-28 23:12:10] [このレビューのURL]
8点 フクポルさん
<所持歴:全巻>
恋愛の形、行き着く答えってのは千差万別・十人十色。
作品のテーマとなっている女の子同士の関係ってのも、その沢山の中の1つでしかないんでしょう。
何を以って「ハッピーエンド」とするのかは人それぞれですが、
個人的には全ての話がハッピーエンドで終わっているんじゃないかと。
中身もライトというか、そんなにドロドロしたものはなく、読み易いです。
ニコイチでは「女装した男性(けどノーマル)」と「フツーの女の子」の同性愛(?)ってのが描かれてますが、これは作者が本当に描きたかったものを一般ウケするようにアレンジしたものらしいです。
で、本作ではその「本当に描きたかったもの(人)」が収録されてますので、気になった人はどうぞ。
(点数は、7.5点で四捨五入)
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[投稿:2009-08-25 14:37:24] [修正:2010-02-07 21:22:40] [このレビューのURL]
9点 鹿太郎さん
『ハレグゥ』の金田一先生の百合作品短編集。
モノローグ調の淡々とした語り口でスッキリした色々なタイプの女の子同士?の恋愛ストーリーが続く。
一話一話が非常に良くできていて面白い。
百合物というだけで引いてしまう人もいるかもしれませんが、この作品は普通にちょっと変わったシチュエーションの恋愛漫画でした。
その「普通とはちょっと変わった」部分が上手いことストーリーの中で面白く料理されているし、それなりの答えも出してくれているのでモヤモヤ感も無い。
特に「あゆみとあいか」は好きだなー。
良作。
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[投稿:2008-03-08 00:17:52] [修正:2008-03-08 00:17:52] [このレビューのURL]