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10点(レビュー数:1人)

作者柳沢きみお

巻数4巻 (完結)

連載誌別冊漫画ゴラク:2005年~ / 日本文芸社

更新時刻 2009-11-25 00:45:15

あらすじ 「大市民」第4部。

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大市民日記のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

10点 やじウマさん

このマンガは相当ヤバい、狂気のかたまり。

よく暴力性が高くてキャラがまくしたてるように喋るマンガ(たとえばヘルシングとかワールドイズマイン)に対して「狂気」っていう言葉が良く使われるけど、あれは正確な表現ではないと思う。
「気が狂ってる」とかじゃなくてただテンションが高いだけだろ、作者はわりと計算して書いてるよ。
だいたい「狂気」なんて自分をカッコよくみせるために使われるいわゆる「厨2病」的単語だろ、恥ずかしいな。
なんて思ってた自分でも使いたくなってしまう。
このマンガは狂気のかたまりだ。

詳しくは画像検索でもしていただければいいんだけど、ここに詰まっているのは「人生ってのは意味がないんじゃないか」と読む者に思わせる圧倒的な虚無感であり、孤独感であり、マンガへの行き詰まり感だ。

「孤独」×「頑固」×「酒」の組み合わせは、人をここまで荒廃させることができるのか。

この人の周りにはきちんと注意してくれる人がいないのか、こんな物を描いてるのに止めてくれる人がいないのか。
一応は何度もヒット作を排出しているはずだろ。
家族はどこだ、友人はどこだ、慕ってくれる人はどこにいるんだ。

読んでる人間の心をヒリヒリさせてくれるような「狂気」を感じたいなら是非読んでいただきたい。
ただし、全然おもしろくない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-23 17:55:57] [修正:2016-09-23 17:55:57] [このレビューのURL]


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