「やじウマ」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月20日

8点 編集王

 仙台さんが好塚の原稿を描き直すシーンや明治君が幼馴染に髪を切ってもらうシーン、編集長の過去話で仙台と最後に話すシーンなど、とても心が熱くなるような素晴らしい場面がある一方で、過去話と現在でキャラクターの性格が一致しなかったり、よくわからない場面で見開きを使うところ、創作という本来であれば様々な価値感があってそれぞれの正義が現れるはずのものを「善・悪」「おもしろい・つまらない」「エロ・非エロ」などの2元論で語ってしまう乱暴さなど、これはあんまりだろと思うような部分が入り乱れている。
 なのにこのマンガを好きな人の中には「マンガ業界で働く人は必ず読んでバイブルにすべき」「リアリズムに溢れてる」なんていう人が多くてそれが堪えらんなくて一時期嫌いになってた。

 でもBSマンガ夜話の編集王の回を観たら同じような違和感を抱いている人がいて、だけどちゃんと評価すべき点はあるという読まれ方をしていたので、そこからふっと今まで抱いていたフラストレーションが解消されて素直に読めるようになった。
 同じような気持ちを抱いている人は一回観た方がいい、スッキリする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-10-17 17:22:22] [修正:2016-10-17 17:22:22] [このレビューのURL]

10点 RIN

少年マンガのスポーツもので、天才キャラと凡人キャラが出てきて「才能」と「努力」をテーマに話が進んでいく展開をたまに見るが、自分は死ぬほど嫌いだ。

なぜならだいたいのマンガはそういうテーマで重々しく話を始めながら、結局は凡人がそのスポーツを「好き」であることを再確認し、「楽しめばいいんや!」とか訳のわからん開き直り方をして天才を追い抜いて終わるという話に着地するからだ。
今までにそういう展開何度見てきたことか。
いい加減に食傷気味だし、なにより陳腐だ。
ああいう展開は天才対凡人というテーマの表面的な部分だけ救って、本当に深刻な部分に向き合うことに対する「逃げ」だと思う

そしてそういう展開に嫌悪感を抱くのは、この「RIN」を読んでいるためだろう。

「RIN」の3・4巻において描かれる立石譲二対石川凛が自分は本当に好きだ。
凡人である譲二がいままで培ってきたもの(恋人、人望、ファン)全てを捨て、バッティングやひじ打ちという反則をしてまでリンに勝とうとする。
周囲の人々やメディアはそれを見て失望するが、対戦相手のリンだけはその譲二の姿勢に感動を覚える。
あまりに圧倒的な才能を持つために周囲の人間と分かり合えなくなり、かつて両想いだった恋人にも見捨てられたリンが、死にモノ狂いで自分にブツかってくる人間を初めて見つけ友情のようなものを感じ、幸福感を憶える。
その物語の構成がとても美しい。

しかしこの幸福感も長くは続かない。
譲二はやはり凡人であるので、リンに木端微塵に倒される。
試合後に完全に腑抜けになったリンは再びあの幸福感と快感を得るために譲二に会おうとするが、再開を望むリンに譲二は吐き捨てる。

「『哀れ』ってのはお前さんが孤高ってことだ」
「遠くて近寄りがたくてまぶしいってことだ」
「人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司に」
「お前さんの傍に身を置く場所なんざ ある訳ねえだろ」
「帰れ」

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-10 18:56:59] [修正:2016-09-28 15:46:33] [このレビューのURL]

10年以上のブランクの後に描かれたこともあり、内容はちゃんと面白いのにノリや新キャラのデザインが最近の流行に影響を受けている様子が見られ、そこが若干悲しい。
4巻がかなり面白いものになっていて作者がノッテきているのかなと思ったらそこから続巻が出なくなってしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-28 15:42:08] [修正:2016-09-28 15:42:08] [このレビューのURL]

タヌマというオジサンが亡くなった奥さんの写真を眺めているシーンがあるのだが、写真に写っている奥さんは「いぇーい」と言いながらピースしている。
最初はなんとなく眺めていたのだが、意味が分かった時思わず「くだらねぇ?」と笑ってしまった。

このマンガにはそういうベタで下世話なギャグがサブリミナル的に頻繁に挿入されているが、そういうオッサンくさいノリがすごく好きだった。

実はリアルタイムでは読んでいなくて、大学生になってから初めて読んだのだが十分夢中になって読むことが出来た。

作者はこのマンガが打ち切られた後、作者的には不本意だったと思われるタイアップマンガをずっと描いていくことになるのだが、その中でも独自の絵柄とノリを出しながら良質な作品をずっと描いていった。
ノリや絵柄は変わってしまったが、今でもちゃんと描き続けているのがとてもうれしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-28 15:34:09] [修正:2016-09-28 15:34:09] [このレビューのURL]

「世界一ダメなストーリー漫画」の称号を与えるべき。(褒め言葉)
なんかとても愛しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-15 17:48:17] [修正:2016-09-28 15:16:59] [このレビューのURL]

子どもの頃はただのゆるいギャグマンガくらいに思っていて爆笑をすることは無かったが、読んでいる間になんだか不思議な安心感を憶えるので定期的にコミックスを買っていた。

今読むと作者の日常を切り取る視点や人の観察眼が、実にユーモラスで作者独自の物があるなと思う。
だから表面上はSDガンダムもののマンガであるはずなのに妙な普遍性があってガンダムに興味のない人にも人気があったし、自分も2・3年くらいの周期で妙に読み返してしまう時がある。
なんというかとても「成熟」したマンガだなと思う。
児童誌のギャグマンガというと奇抜で下品であることが求められるはずの中、こういうマンガを描いて10年間もの間支持され続けてきたというのはひとえに作者の力量のなせる技だと思う。

一応はタイアップ作品であったが、本質的な部分ではオリジナル作品と等しいものになっていたと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-21 18:09:44] [修正:2016-09-28 15:15:58] [このレビューのURL]

読んでると気持ちが暗くなってくる

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-15 17:48:02] [修正:2016-09-28 14:46:27] [このレビューのURL]

 5巻までは最高におもしろい。
 現実が子供時代の馬鹿げた妄想(ロボット、秘密基地、ハットリくんのお面)に浸食されていく様子が、奇跡的なバランスを持って描かれていく。

 だが未来の話になってからそのバランスが少しづつ崩れていく。
 刑務所を脱獄するところなど瞬間瞬間では最高におもしろいのだがどうにも乗れない。
 この原因はなんだろうと考えたが、やはりケンヂの不在が原因だろう。
 五巻までは、作品の裏テーマとして「バンドをやめてアイデンティティをなくしたケンヂが子供時代の自分が生み出した妄想とケリをつけるために立ち上がり、段々と生きる気力を見つけ直す」みたいなものが一応あり、だからおもしろかったとも言えた。
 胡散臭い設定にリアリティを持たせることに成功していたのだ。
 だがそれが未来の話になるとケンヂが退場するわけでそれがなくなる。
 後任のカンナは不思議な能力があったり不幸な生い立ちがあるのだけれど、キャラとしてはいまいち何してたか思い出せないくらいに薄い。(書いてて気づいたけどモンスターのニナと一緒だ。)
 この辺りから伏線の過剰な盛り込みが始まって次第に収拾つかなくなるが、それには主人公の魅力で話を引っ張れなくなったということへの苦肉の策もあったんじゃないだろうか。
 通してみると「1970年の嘘」も「カツマタくん」も大して意味がなかったし。
 リアルタイムで読んでたときはまるで漫画界のトップに輝いていたようなこの作品が実はそういうことで頭を悩ませていたと考えると少し微笑ましい。
 まあ、あまり自信はない。

 結局終盤でケンヂは帰ってくるんだけれどもその頃にはもう話の核は「ともだち当てゲーム」になり、失われたアイデンティティなんてものはどこか遠くへ消えてしまっていた。
結局、最後に漫画は「オトナ帝国の逆襲」のパクリみたいな世界設定の中、死んだ人間が辻褄合わせのために何の説明もなく生き返るという男塾のような展開を見せ、最初の緊迫感などどこにもないゆるい道徳観のエピローグを展開させて終わる。
 
 でもさ、今じゃこういうそれっぽい分析してるけど中学生の頃リアルで読んでた時は本当にすごかったんですよ・・・ 
 新刊がでると朝日新聞のテレビ欄の下全部使った広告出たり、帯に「応募者に浦沢直樹のプライベートライブご招待!」なんていうふざけた事載ってても「すげええ」とか思った。
 15巻のラストなんて初め読んだときは死ぬかと思うくらい興奮したし(ここから地獄だったのに)次巻が3ヶ月後の発売なんて知ってまた「くそおおおお」とか思って・・・
 だから低評価つけるのは当然だけどさすがに1点、2点とかついてるのとか「クソだ」「騙された」とか見ると少し凹む。
 まるで昔好きだった野球選手がボロボロになってるのを見て「昔すごかったとか言うけど昔もたいしたことなかったんじゃないの」とかしたり顔で言ってるガキを見てむなしくなるかのような・・・はぁ・・・

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-10-21 20:51:05] [修正:2016-09-27 22:45:17] [このレビューのURL]

最初はちょっと毒のあるエッセイ漫画にすぎなかったはずなのに、プロの雀士とか先物買いのせいで数千万の借金を背負ってるような人と打つようになってくところからだんだんおかしなことになっていく。
1回の麻雀で20万円もスるとか病気としか思えない。
まるで漫画のような展開なのにこれが実際にあったことなんだと考えると読んでる方も頭が痛くなってくる。
しかもそれをあいかわらずギャグとして書いてるわけだし。
一人の人間がどんどんダメになってって最終的に突き抜けてしまうまでを描いた傑作。

※このマンガの初期の方で出てくる「チムラさん」がまさかあずきちゃんの作者だとは思わなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-02 22:52:35] [修正:2016-09-27 22:39:25] [このレビューのURL]

最終回における「ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドより価値があるという」から始まるナレーションは本当に美しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-27 22:27:44] [修正:2016-09-27 22:27:44] [このレビューのURL]

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