「やじウマ」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月20日

10点 RIN

少年マンガのスポーツもので、天才キャラと凡人キャラが出てきて「才能」と「努力」をテーマに話が進んでいく展開をたまに見るが、自分は死ぬほど嫌いだ。

なぜならだいたいのマンガはそういうテーマで重々しく話を始めながら、結局は凡人がそのスポーツを「好き」であることを再確認し、「楽しめばいいんや!」とか訳のわからん開き直り方をして天才を追い抜いて終わるという話に着地するからだ。
今までにそういう展開何度見てきたことか。
いい加減に食傷気味だし、なにより陳腐だ。
ああいう展開は天才対凡人というテーマの表面的な部分だけ救って、本当に深刻な部分に向き合うことに対する「逃げ」だと思う

そしてそういう展開に嫌悪感を抱くのは、この「RIN」を読んでいるためだろう。

「RIN」の3・4巻において描かれる立石譲二対石川凛が自分は本当に好きだ。
凡人である譲二がいままで培ってきたもの(恋人、人望、ファン)全てを捨て、バッティングやひじ打ちという反則をしてまでリンに勝とうとする。
周囲の人々やメディアはそれを見て失望するが、対戦相手のリンだけはその譲二の姿勢に感動を覚える。
あまりに圧倒的な才能を持つために周囲の人間と分かり合えなくなり、かつて両想いだった恋人にも見捨てられたリンが、死にモノ狂いで自分にブツかってくる人間を初めて見つけ友情のようなものを感じ、幸福感を憶える。
その物語の構成がとても美しい。

しかしこの幸福感も長くは続かない。
譲二はやはり凡人であるので、リンに木端微塵に倒される。
試合後に完全に腑抜けになったリンは再びあの幸福感と快感を得るために譲二に会おうとするが、再開を望むリンに譲二は吐き捨てる。

「『哀れ』ってのはお前さんが孤高ってことだ」
「遠くて近寄りがたくてまぶしいってことだ」
「人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司に」
「お前さんの傍に身を置く場所なんざ ある訳ねえだろ」
「帰れ」

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-10 18:56:59] [修正:2016-09-28 15:46:33] [このレビューのURL]

タヌマというオジサンが亡くなった奥さんの写真を眺めているシーンがあるのだが、写真に写っている奥さんは「いぇーい」と言いながらピースしている。
最初はなんとなく眺めていたのだが、意味が分かった時思わず「くだらねぇ?」と笑ってしまった。

このマンガにはそういうベタで下世話なギャグがサブリミナル的に頻繁に挿入されているが、そういうオッサンくさいノリがすごく好きだった。

実はリアルタイムでは読んでいなくて、大学生になってから初めて読んだのだが十分夢中になって読むことが出来た。

作者はこのマンガが打ち切られた後、作者的には不本意だったと思われるタイアップマンガをずっと描いていくことになるのだが、その中でも独自の絵柄とノリを出しながら良質な作品をずっと描いていった。
ノリや絵柄は変わってしまったが、今でもちゃんと描き続けているのがとてもうれしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-28 15:34:09] [修正:2016-09-28 15:34:09] [このレビューのURL]

最終回における「ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドより価値があるという」から始まるナレーションは本当に美しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-27 22:27:44] [修正:2016-09-27 22:27:44] [このレビューのURL]

高校生の頃に読んで、このマンガの風景描写にとてつもない感動を覚えた。
トーンの張り方とそれによって表現される光の描き方がとても美しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-23 17:50:33] [修正:2016-09-27 22:19:06] [このレビューのURL]

小学生の頃に読んで、それから1か月くらい尾を引いて陰惨な気分になった。
ある種鬱病のような状態だったように思う。
読む人が読めばかなり影響を受けてしまうタイプの作品

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-09 19:03:02] [修正:2016-09-25 20:54:52] [このレビューのURL]

「蝕」はすごかった(小並)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-13 16:54:56] [修正:2016-09-25 20:52:07] [このレビューのURL]

地味に好きなところ。
響子さんのお母さんが最初は三鷹さんのことをやたらと押していたのに、最終的に五代くんと響子さんが結婚することになったらあっさり認めて祝福してくれたところ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-23 19:41:36] [修正:2016-09-23 19:41:36] [このレビューのURL]

よく話題にされる終盤の展開だけど自分はそんなに面白いとは思わなかった。
それよりも序盤のほのぼのした中にとんでもない暴力性を見え隠れさせる作風の方が好きだった。
少し横内なおきテイストを感じたというか、絶対「クロちゃん」は「ワッハマン」に影響されてるだろ!ってルーツを見つけたようでちょっとうれしくなった。
それが6巻からはただ陰惨で辻褄合わせに苦心してるだけ、けっこうありふれた作品になってしまったなと残念になった。

でも最後の最期はだけは好き。本当に好き。
しあわせな気持ちというのは絵に描けるんだな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-23 19:19:07] [修正:2016-09-23 19:19:07] [このレビューのURL]

このマンガは相当ヤバい、狂気のかたまり。

よく暴力性が高くてキャラがまくしたてるように喋るマンガ(たとえばヘルシングとかワールドイズマイン)に対して「狂気」っていう言葉が良く使われるけど、あれは正確な表現ではないと思う。
「気が狂ってる」とかじゃなくてただテンションが高いだけだろ、作者はわりと計算して書いてるよ。
だいたい「狂気」なんて自分をカッコよくみせるために使われるいわゆる「厨2病」的単語だろ、恥ずかしいな。
なんて思ってた自分でも使いたくなってしまう。
このマンガは狂気のかたまりだ。

詳しくは画像検索でもしていただければいいんだけど、ここに詰まっているのは「人生ってのは意味がないんじゃないか」と読む者に思わせる圧倒的な虚無感であり、孤独感であり、マンガへの行き詰まり感だ。

「孤独」×「頑固」×「酒」の組み合わせは、人をここまで荒廃させることができるのか。

この人の周りにはきちんと注意してくれる人がいないのか、こんな物を描いてるのに止めてくれる人がいないのか。
一応は何度もヒット作を排出しているはずだろ。
家族はどこだ、友人はどこだ、慕ってくれる人はどこにいるんだ。

読んでる人間の心をヒリヒリさせてくれるような「狂気」を感じたいなら是非読んでいただきたい。
ただし、全然おもしろくない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-23 17:55:57] [修正:2016-09-23 17:55:57] [このレビューのURL]

よく見ればとても変な絵だし、話も冷静になってみるとご都合主義すぎる感じがする。盛り上げどころでナレーションを多用するのも個人的には違和感ある。あと最近は無くなったけどギャグとシリアス時の雰囲気が両極端すぎてぶっちゃけキャラクターが崩壊してる。

なのにこんなに夢中になって読んでしまうのはなぜなんだ。
BSマンガ夜話で「ガラスの仮面」について「話は超ご都合主義だし、絵も描写力なくて変なシーンが多い、でもそれを超越した魅力がこのマンガにはある」てな事をいしかわじゅん辺りが言ってた気がするんだけど、それと同じ感覚なのかな。

とにかくホント先が楽しみ過ぎてツライ。
文さんが負けちゃったらどうしよう。俺泣いちゃう…(26歳男性)

※よく「木多がこんなにおもしろい漫画描くなんて!」みたいな感想を見るがそれは失礼だと思う。「幕張」の頃からトンデモナイもん描く人だったんだから、そういう可能性を見抜いて無かった人が悪い。ちなみに俺は見抜いてなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-15 17:11:47] [修正:2016-09-15 17:11:47] [このレビューのURL]

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