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6.66点(レビュー数:3人)

作者永井豪

原作ダンテ・アリギエーリ

巻数3巻 (完結)

連載誌描き下ろし:1994年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 00:45:15

あらすじ 約600年前のイタリア、政治抗争に破れたダンテ・アリギエーリは、黒き森をさまよい人生に絶望していた。そこへローマ時代の詩人・ヴィルギリウスの魂が現われ、ダンテを地獄の旅へと誘う。だが、躊躇するダンテ。ヴィルギリウスはこう告げた「この旅は天国界にいるベアトリーチェの願いなのだ!」最愛の人の面影を抱いてダンテは、地獄・煉獄・天国を巡る怪奇な旅へ出発する。

備考 http://www.mazingerz.com/DANTE/sinkyoku.html

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ダンテ神曲のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

7点 gundam22vさん

短いけどコンパクトに超有名なダンテ神曲の原作
をほぼ準拠で纏めていたと思います。

学習用だけじゃなく神話的な死後世界巡り冒険譚として
成り立ってたのは良かったですね。
ドレの絵を動いているように意識したという作りが
成功して雰囲気が良く出ています。

内容面も異教徒はみんな悪で地獄にいたのはビビリましたが、そういうキリスト教の本音部分もちゃんと描写していました(ただ永井先生がこれに批判的なので主人公ダンテには疑問を呈させる
など改変はしています)。たまに述べる現実・神話エピソード
の紹介や哲学的なセリフ(神が作った人間が何故悪事を働くのか、なんで地獄が必要なのか等)には感銘を受けるところがありました。

本当はもっと長い方が嬉しかったですが、これ以上は原典に
当たれってところですかね。一般的にダンテの神曲読んだことあると知ったかぶれる程度の網羅性はあると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-03 17:17:06] [修正:2014-03-03 17:17:06] [このレビューのURL]

5点 何某何さん

人間の暗部と救い難さをこれでもかこれでもかと見せつけてから、
最後に人間の素晴らしさ、美しさを知ることのできる、
綿密で壮大で幻想的で暗澹として輝かしくて禍々しくて神々しい、
読むといろいろと考えさせられるファンタジー叙事詩漫画だが、

如何せん、永井豪特有のバカバカしさ、エロさ、下品さ、おかしさ、ハチャメチャさ、ワケの分からなさ、非常識ぶり、不謹慎ぶり、ブッ飛び具合、ブチ切れ加減がまったく無く、
凄味、エネルギー、情念、熱さ、残酷さ、残忍さ、グロさ、おぞましさ、スプラッター、インパクト、業の深さなども他の作品に比べると、イマイチ弱いとしか言わざるを得ない。

原作ダンテ、作画永井豪の、原作を超えてない、
単なる学習マンガにしかなっていないのでは。
それでも非常に勉強になる作品だが。

あと、ダンテ肖像画と似てなさ過ぎ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-22 16:23:03] [修正:2009-11-24 11:23:25] [このレビューのURL]

8点 Juliaさん

原作のファンです。
永井豪の他の作品(デビルマン、魔王ダンテ、デビルマンレディー)を読めば神曲の影響がはっきり見えます。

元のダンテ神曲は深くてわかりにくい点がいくつかもありますが、漫画版はわかりやすくて読むのが楽しかったです。絵もとても好きでギュスターヴ・ドレの有名な挿絵もちゃんと込められていたのが感動的でした。文句が一つだけあります。ちょっと短すぎると思いましたが、まぁ、大丈夫です。「漫画版」なら、これが最高です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-09-04 22:37:39] [修正:2008-09-04 22:37:39] [このレビューのURL]


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