軒猿のレビュー
3点 朔太さん
戦国時代の上杉方忍者群軒猿、武田方三つ者、北条方
風魔の三つ巴戦を中心に、戦記を柱に据えた展開。
ではありますが、戦記物ではたとえば「センゴク」と
比較しますと、命のやり取りの厳しさの点では、
雲泥の差ですね。
妙に現代のヒューマニズムを正しい価値観として
混ぜ込むもんですから、非情な時代背景に現代劇を
持ち込む無茶苦茶なお話になってしまっています。
例えば、戦火にあって敵の忍者が襲ってくるかも
しれない状態で、人の良い主君景虎が部下である
忍者たちに酒を振る舞う場面があったり、主人公
未熟者忍者が主君を呼び捨てにして、それを嗜めも
しない周囲だったり。
いつまでたっても半人前の主人公でも周囲が温かく見守ったり。
「ギミック」でも感じた漫画だから許される感の
違和感は、この作者ならではのものらしく、
私には合いませんでした。
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[投稿:2017-08-05 06:02:02] [修正:2017-08-05 06:12:39] [このレビューのURL]
8点 takeさん
まだ序盤も序盤ですが今後面白くなっていく可能性を秘めた漫画
だと思います。以下その理由↓
戦国漫画とは思えないぐらい絵が奇麗です。前作の連載時から
画力の高い漫画家だと思っておりましたが、今作は月間連載と
いうこともあってさらに細かい部分まで描かれているなという
印象を受けます。
戦国の厳しい部分もちゃんと描かれています。なので多少鬱々し
い部分もありますが、このような(困難に立ち向かう)漫画が好き
な方は絶対ハマると思います。
また、まだ序盤なので主人公の忍びはまだまだ未熟者といった
感じです。ですが、周りの忍びのキャラがちゃんと立っているめ
この手の発展途上型の主人公が出す不快感は最小限に抑え
られてると思います。
まだ1巻しか出ていないので興味を示された方は取り合えず手
にとって読んでみてはどうでしょうか。
少なくとも読んで損をするような漫画ではないと思います。
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[投稿:2009-02-14 10:03:43] [修正:2009-02-16 23:36:44] [このレビューのURL]