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5.66点(レビュー数:3人)

作者谷川史子

巻数4巻 (完結)

連載誌ヤングキングアワーズ:2008年~ / 少年画報社

更新時刻 2010-02-03 11:57:19

あらすじ 田中清は名門女子校・鈴蘭女学院の新入生。憧れだった制服に身を包み、期待に胸を膨らませて入学した清ですが、周りの友達は本物のお嬢様だらけで、ちょっと気後れ気味……果たして清は淑女になれるのでしょうか?ひとつの女子校の中で繰り広げられる、生徒の、そして教師の、ほんのり泣けるあったかい物語が詰まった、ココロ洗われる今どき珍しい本当の乙女の物語―――。

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清々とのレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

6点 blackbirdさん

古くからのお嬢様学校に入学した、庶民派の主人公の話・・・かと思ったが、だんだん彼女に絡む人のオムニバスっぽい作りになってくる。

主体は勿論主人公。
入学を決めた時点でちょっと「燃え尽きた感」があり、周りがどんどん部活を決めたり将来の事を考えていることに焦り始めてしまう。自分だけが何も決まらないという焦りってよく分かるなあ。

そこで出会う友達とのちょっぴり百合っぽい話から、ベテラン教師の思い出話、など、少しずつ話が広がってくる。

何故これが青年誌での連載なんだかよく分からない。
そのせいか?谷川さんの作品に共通する女のいろいろな思いが、ちょっと抑え気味になっているような気がする。でも、ほわっとした、柔らかな空気感はいつもの通り。

さらっと終わりにしていくのかな。今後卒業あたりを見込んでしめていくのか、ゆっくり読んでいきたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-08 14:34:13] [修正:2011-06-08 14:34:13] [このレビューのURL]

4点 Scroogeさん

女子高が舞台で入学直後から卒業までを描く。
冒頭はテーマが定まっていなかったらしく、なんというかネタがショボい。
ゆるゆるふわふわと雰囲気は心地よいが些細な事でそんなに喜ばれても読者としては乗りにくい。

その後は主人公の周囲の人物に焦点を当ててみるも、やはりパッとしない。
ただ後半は少女漫画の王道的である少女の成長がテーマになる。

主人公が将来や進路についてマジメに考え、人間関係を整理したりなんとかかんとかして、最後はこれからも頑張っていくぞ的にまとめた。

やはり物語として行き当たりばったりにすぎる。
女子高を舞台にした少女漫画は、先輩と後輩、OGの女教師、男性教師、古い学校ならではの逸話など、面白いマンガになる要素が多いのに、残念ながらそれらをフォローできずに終わった。

谷川史子の絵が美しいだけに勿体なかったなという印象。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-11-21 20:05:35] [修正:2016-11-21 20:05:35] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

「りぼん」で昔活躍されていました谷川先生。今も短編を中心に活躍中。
淘汰の激しいのは漫画界も同じ。ヒット作1本出せば10年は食い繋げる・・・というわけに非ず。
そんな中で短編を中心にして今も第一線で活躍されている先生。

こちらは「女子高のお嬢様もの」です。
こういう作品も少女同時の恋愛・友情をテーマにした所謂「百合系」と呼ばれる作品が
多く制作される風潮が広まってきた背景があるからこその連載であるという点は確かだと思います。

でも、風潮に乗っかったとかそういうことではなく、見て判る「作品の雰囲気と絵柄の組み合わせの妙」。
女子高が舞台だと、当然に同級生も上級生も下級生も当然に同性の女性しかいません。
同級生の男子と知り合う機会も触れ合う機会も少ないので、恋愛の話をするとしたら
女生徒と男教師。もしくは
女生徒同士になるのもまた当然。

この1巻を見た感じではまだどちらに寄るのか迷っているかのような感じです。
主人公の清が担任の男教師「本八幡先生」に抱く気持ちもまだ「恋愛未満」。
そしてクラスメイトの美人「九条雅」さんは清が好きだと告白する。

今後、長期連載にできるのかが注目したいポイント。
短いと全4巻もしくは5巻で終わってしまうので、キャラ同士の人間関係をもっと強く打ち出す方向に繋げていただきたいと希望します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-03 14:06:24] [修正:2012-01-03 14:06:24] [このレビューのURL]


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