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8点(レビュー数:1人)

作者どおくまん

巻数29巻 (完結)

連載誌週刊少年チャンピオン:1980年~ / 秋田書店

更新時刻 2010-07-14 00:16:55

あらすじ いじめられっ子だった力勝男が高校デビュー。最初はハッタリだったがいつの間にか大番長に成り上がる超インフレツッパリストーリー。

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熱笑!!花沢高校のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 s-fateさん

読み終わって振り返ると、ものすごい超展開です。中学まではいじめられっ子。そして最終回は護送車で刑務所へ送られるが、道端には主人公に感謝する人であふれかえる。そして「お、男の花道や・・・」と言って号泣。これだけでもやり過ぎ感満点ですが、内容がまたすごい。
 最初はギャグも多く、主人公の力勝男は実は意外と強かった的な設定と、力を名のある人と勘違いして子分になった鉄とで、宮本武蔵の一条寺下がり松を真似てなんとかかんとか敵に勝ったりとかして、このまま行けば後年のカメレオンの女が出てこない版みたいな感じ(トンチとハッタリで勝負のマンガ)になったかもしれません。
 しかし、その後最後まで陰で糸を引く獣田という男により、火野という拳法を使う男が力の子分になります。そして力は牛殺しの玉井という男と戦うために、火野によって徹底的に鍛えられ、本当に強くなってしまいます。このあたりから、もうギャグは減っていき、力はギャグ顔には滅多にならず、インフレバトルに突入します。玉井に勝ったあと、富岡というカラスマスクの男が出てきて、兄弟の仇を取ってくれと懇願され、力は承諾してしまいます。この仇というのが最後まで敵として戦う「北大阪の虎」です。この辺からはもはや、「あなたたちは本当に高校生ですか?」というツッコミなど軽く粉砕して話はどんどんエスカレートしていきます。体にどうやっても隠せないだろう的な規模のエモノを隠し持っているくらいは序の口、ケンカにトラック持ち込んだり。そしてついに改造バイクがでてきます。しかしいわゆる族車じゃなくて、ハリネズミのように矢がついていたり、大砲がついていたりのトンデモバイクです。しかもラスボスはもはやバイクというかホバークラフトみたいなものに乗ってナギナタ振り回してます。力も負けずにホバークラフトみたいなものに乗って金属製トンファーを振り回して対決!みたいな感じです。
 はっきり言って昭和のドサクサに勢いで描き切った感は否めないですが、あまりに荒唐無稽すぎて面白すぎました。ある意味これぞマンガです。これだけ書いてもこの作品のツッコミどころ・・いや、読みどころのほんの一部です。古いマンガですが、興味が持てたらご一読を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-14 23:03:50] [修正:2010-07-14 23:03:50] [このレビューのURL]


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