ホーム > 不明 > 月刊ハロウィン > 富江 (全)

5点(レビュー数:2人)

作者伊藤潤二

巻数1巻 (完結)

連載誌月刊ハロウィン:1987年~ / 朝日ソノラマ

更新時刻 2010-09-21 01:21:20

あらすじ 絶世の美少女である川上富江。傲慢で身勝手な悪女だが、その魔性とも言える魅力に、彼女を目にした男達は皆魅せられてゆく。やがて富江に恋する男達は例外無く、次第に彼女に異常な殺意を抱く。
しかし、富江は死なない。何度殺されても甦る。たとえ細胞一つからでも、血一滴からでも甦り、富江は無数に増殖してゆく。そしてその富江達が、また男達の心を狂わせる……。
 

備考 月刊ハロウィンやネムキで発表された「富江Part1」と「富江Part2」を収録。
続編が「富江Again -富江Part3-」として刊行されている。
何度も映画化およびテレビドラマ化されている。
 

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富江 (全)のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

5点 そのばしのぎさん

理不尽な世界観はそれまでのホラーとは異質な物であり、それこそが伊藤潤二の持ち味なのだが、それ故にいかんせん楳図かずお、古賀新一などの巨匠らの確立された絵柄と比較してしまい、拙い印象を受けてしまう。
決して下手という訳ではないのだが。
映画やドラマも見たが、この作風は映像化には向いているのではないか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-01 02:37:04] [修正:2010-10-01 02:37:04] [このレビューのURL]

5点 とろっちさん

富江さん、何度も殺されたり分裂したり増殖したり再生したりして、大忙しです。

好意的に表現すれば、不条理で意外性のあるストーリー展開。
しかしてその実体は、理解の範疇を遥かに超越した意味不明な展開。
話の論理的な展開とか常識的な発想などとはもはや違う次元で繰り広げられる潤二ワールド。

もともとは作者が「死んだはずだよ、お富さん♪」と鼻唄を歌いながら構想を練った、とかいう、
何だかもうよくわからない話 (この歌を知らない人は初期のこち亀でも読んでみましょう)。
ホラーなのかギャグなのか、ネタなのかマジなのか、全てが紙一重。

ただ、この人の繊細な絵柄や独特な作品の雰囲気、気味の悪さはやっぱり凄いです。
この作者のホラーは、夜にトイレに行けなくなるような部類の怖さではないですが、
生理的な嫌悪感、不快感といったものをビシバシ刺激してきます。
作品にしても、読めば読むほどはまっていくような魅力や中毒性、面白さを備えていて、
さすが幾度となく映像化されただけのことはありますね。
現代におけるホラー漫画の第一人者、ここにあり、といった感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-21 01:25:04] [修正:2010-09-21 01:31:11] [このレビューのURL]


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