ホーム > 少女漫画 > LaLa > 彼氏彼女の事情

5.39点(レビュー数:23人)

作者津田雅美

巻数21巻 (完結)

連載誌LaLa:1996年~ / 白泉社

更新時刻 2011-03-17 14:38:01

あらすじ 宮沢雪野は、優等生を演じずにはいられない超・見栄っぱり。そんな彼女の本性を、完璧な優等生・有馬総一郎に知られてしまう。しかし、有馬にも黒く暗い秘密があった・・・。

備考 1998年10月よりテレビ東京系放映でアニメ化。

シェア
Check

彼氏彼女の事情のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全23 件

7点 fooさん

中盤までは凄く面白いです!ギャグも効いていて
有馬が宮沢に興味をもっていく様、宮沢の学校ではキャラを作っていた事を知ってからの2人の関係。

有馬の見た目が控えめだから、もっと色んな有馬が見たいと思いましたし、宮沢がそれを出してくれるのが読んでいて楽しかったです

そんな2人がお互い特別な存在になって行く様は素敵でした。

ただ、宮沢はあくまで普通の温かい家庭で育った見栄っ張りだけど普通の思考回路の持ち主、焼きもちのレベルも愛情表現も有馬を好きな気持ちも一般的な高校生レベルでしたが、有馬は違っていてもはや異常

些細な言葉やしぐさがきっかけとなり、すぐ心を閉ざし、周りにも気を使わせるレベルの面倒くさいヤツになってしまった。

もちろん有馬には過去があり、そのせいでこんな面倒な人間になってしまいましたが、一般家庭で育った宮沢には理解出来ないであろう行動もよく頑張って有馬を見放さなかったなと関心します。

と言うわけで中盤からの有馬の事情には全く興味が持てず、有馬からも少年の輝きが消え暗い捻くれた男にしか見えなくなってしまいました、実際絵も大人っぽく描かれているので、もう付き合いきれなくなってしまいました。

こんな暗い過去がある感情ネガディブ男を私は救えないし、イラっとしてしまいます。救いたいとも思いません。
ですが宮沢はそれを成し遂げたわけです。宮沢でなければ出来なったかもなーと言う妙な納得感はありましたが、ダークサイドに落ちた有馬はゾッとするほど関わりたく無い感じでした。

前半、中盤、後半でストーリーが大分変わる漫画でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-21 00:48:43] [修正:2013-08-21 00:48:43] [このレビューのURL]

5点 臼井健士さん

読み切りで最初に連載された短編のコメディ調の雰囲気は少女漫画にしては珍しいくらいの男性でも読みやすい漫画。
「見得」と「他者からの羨望の眼差し」だけが生き甲斐だった雪野が有馬と出会って、恋を知り愛へとステップアップしていく過程は決して平坦な道のりではなかった。
そこに周囲の友人たちの存在が加わり、当初は敵対関係だった相手でさえも「雨が降った後には」頼れる味方になった。

連載が続いていく以上、最大の山場が「有馬の過去」であろうことは連載当初から示唆されており、避けては通れない問題だったが、やはり初期のコメディ路線は影を潜めシリアスな展開の数々は正直見てて息苦しかった。
能力や個性ではどの登場人物も優れていたという漫画も珍しいが、彼らは彼女らは皆「それ以外の大切なもの」を求め、悩み、葛藤し、激しくのたうった。いつも常に前向きな気持ちを失わなかった。だからこそ全ての登場人物が大きく成長できたのだと思う。決して能力の高さだけで手に入れた幸せではない。

最終回のラストで「ああ 面白かった。疲れた-」って言って死ぬのが夢なんだという雪野のセリフ。
手に入れた幸せも永遠のものではなく、「いつか終わりが来るもの」と意識して生きていることがよく分かった。別れを恐れない強さは多くの愛を知っている故ではないかなとも思うのです。

ただ・・・成功・成功ばかりの仲間たちの人生は読んでる側には薄っペらいと感じられるのは確かだし、前半と後半の雰囲気がまるで別物なので初期の作風に惚れた多くの人をガッカリさせたことは否めまい。

津田先生は「長編」より「短編」のほうが上手い方ですね。
長編になると「初連載」というハンデを除いても「風呂敷を上手くたため切れていない」。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-18 23:51:57] [修正:2010-11-18 23:51:57] [このレビューのURL]

8点 きたろうさん

初めて読んだときは、前半と後半のあまりの落差に驚いてしまいました。
前半はギャグもあり明るかったのですが、後半はかなり暗い展開になっていました。
つきぬけているヒロインの性格が好きです。
一度さらっと読んだだけではわからなかった登場人物の心境もあったので、読み返している内に何度も読みたくなる大好きな漫画になりました。
最終巻であさばが好きになりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-11-15 23:59:09] [修正:2015-11-15 23:59:09] [このレビューのURL]

8点 Aikouka3さん

この作品は一気読みすることをお勧めします。前半部分の明るいタッチの中では感じさせないほど後半は暗い話になるのですが、一気読みすると後半の面白さも分かると思います。前半の駆け抜けるスピード感、後半の重苦しい展開と一作品を通して構成力の高さを感じられ、緩急の付け方が上手いです。
前半は、ギャグ多めで明るいタッチ中にもメッセージ性があり、読み応えがあります。タイトル通りコンプレックスや家庭の事情を恋愛に絡ませてくるのが面白かったです。後半は有馬の事情を大々的に取り上げながら、『共依存』を描いていきます。後半は前半以上に胸にくる言葉が多かったです。有馬が陰鬱な男になってもなお好きでいる雪野の様子は素敵でした。
あと、キャラも濃くて良かったですね。見栄王(宮沢雪野)は、少女漫画のヒロインとは思えないほどの図太さを持っていますが、メソメソすることなく、自分の力で様々なことを克服しようとする姿に好感を持ちました。
雑な展開もあり、画力も決して高くはないのですが、この作品に魅了されたのは間違いないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-07 10:49:24] [修正:2014-06-07 10:49:24] [このレビューのURL]

6点 kuroneko3298さん

珍妙ながら楽しい青春作品!
しかし優等生有馬のパンドラの箱が開いてから
物語は一変---。読みごたえある作品になりました。
子供は親のせいでこんなにも苦しむことになることを
知らねばなりません。
虐待は大きな罪。子どもには無償の愛情が必要なのだと

登場人物が抱えるそれぞれの悩みもリアルで考えさせられるけれど、
それぞれに訪れる救済模様に--ほっこり。
その深刻さを吹き飛ばす明るさと楽しさもアリです。
2人の早すぎる結婚にはビックリでしたが--
全ては浅羽君の為だったのね・・。
と思うと納得出来た私でした(笑)


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-10 00:27:13] [修正:2012-10-10 00:28:30] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
12345

彼氏彼女の事情と同じ作者の漫画

津田雅美の情報をもっと見る

同年代の漫画

LaLaの情報をもっと見る