DRAGON JAMのレビュー
7点 Scroogeさん
ストリートのバスケットボール(ストリートボール)に打ち込むバスケ馬鹿の漫画。
バスケ少年のタツヤはバスケ以外に何もない中卒無職。
将来の不安で押しつぶされそうになりながらも、がむしゃらにバスケをしていた。
偶然出会ったストリートボール。
タツヤはその魅力に取りつかれ、人としてプレイヤーとして成長していく。
という漫画。
登場人物は大人も子どももバスケが大好き。そこが一番大事。
ワクワクする。こいつスゴイ、俺もバスケやりたい!
スポーツを愛する気持ちを丁寧に描くのが素晴らしい。
漫画としてもかなりハイレベル。
キャラクターの立て方、ストーリー、画面の演出。いずれも手抜きがない。
各要素を細かく見ていくと、幅広い分野の既存作品の影響が感じられる。
バスケに興味がない、ストリート系が嫌い、漫画も好きじゃない。
そんな読者も引きずり込むパワーがある作品。多くの方に読んでほしい。
単行本16巻現在、物語は中盤を過ぎたあたり。
仲間やライバルの出会い、特訓、野試合、大会と手堅く話が進み、
その大会がそろそろ終わるぐらい。
ほとんど欠点のない作品だが、キャラ演出ガンバリ病の気配は出ている。
大会はキャラが増える。
キャラを立てるために因縁、設定、内面を持ち込みすぎると、
スポーツとしてのテンションが下がる。
描かない訳にも行かないのだが、うまい具合に加減してほしい。
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[投稿:2017-02-08 10:57:50] [修正:2017-02-08 10:57:50] [このレビューのURL]
6点 アメさん
部活やプロなどの競技バスケットボールでなく、ストリートバスケをテーマにした作品。
主人公の龍也は、母子家庭で貧しい家庭事情から高校に行かず、友人のタイゾーとアコとつるんでストリートの賭けバスケで小銭を稼いでいる。ある日、ストリートボーラーのTJと出会ったことで、ストリートバスケの本当の面白さに気付いていく。
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ストリートバスケの特徴であるトリッキーなドリブル、フェイク、パスなどがよく描けている。ドリブル中にボールを地面に置く、服の中にボールを隠してしまう、複雑なボールハンドリングでパス方向を分からなくするなど、細かいテクニックが随所に登場する。
複雑な動きも多いが、何が起こっているか分からないということもなく、こうした技が好きな人はのめり込める内容だと思う。
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主人公はストリートで上を目指そうとするが、バスケ名門高校の部員との絡みもあり、競技バスケとストリートバスケの対比もなされている。今後、その辺にもさらに踏み込んでいくと、日本におけるバスケ環境を描いた作品として意義も出てくるのでは。
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[投稿:2013-02-05 20:19:29] [修正:2013-02-05 20:19:29] [このレビューのURL]