あらすじ “恵まれし子らの学園”の生徒たち…サイクロップス、アイスマン、ビースト、マーベルガール、エンジェルの5人はX‐MENとして世界中にその名を知らしめた。これはミュータント時代の基礎を築きあげたチームの知られざる物語である。
X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋 のレビュー
6点 columbo87さん
ファーストクラスってことで,X-MEN初期メンバーの頃の活動を現代版にしたもの。みんな大好きウルヴァリンは出てこないので悪しからず。あと映画とも完全別物ということも一応。
1話完結型で,メンバーそれぞれが主役の話があるという邦訳では珍しいタイプのアメコミ。で,どの話も結構面白いという希有な存在。
新規読者に向けたわかりやすいストーリー構成で,尚かつメンバーの魅力を再発掘しているので昔からのファンにも嬉しいのではないか。
日本では映画でのダメっぷりしか印象に残らないスコットもここでは主人公っぽいキャラを存分に発揮しているし,ティーネイジャーな若々しさもあって新鮮。今まではスコットにリーダーの資質があると言われてもピンと来なかったが,こういう下地があると納得できるし好きになれる。
あと,デザインのせいか良い子ちゃんなキャラのせいか,さっぱり人気の無い(と個人的に思っている)ジーンもここでは紅一点,姐さん的な感じが出ていてグッド。最近の邦訳でちゃんと動いてる(?)ジーンが見られるのってこれくらいじゃないかしら。ロジャークルーズの画が結構日本のものに近いので,女性キャラはわりと可愛いです。
邦訳アメコミは暗い話が多いですが,これは明るくてほっこりするエピソードばかり収録されているのでかなりオススメ。巻末に収録されている章扉が相関図のような物になっていてチームメイトがお互いをどう思っているかを読めるのがとても良い。ゴリラも出ます。
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[投稿:2012-03-31 01:36:50] [修正:2012-03-31 01:39:37] [このレビューのURL]