「ネスネス」さんのページ
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漫画は商品でしかないというのはもっともだ
売れればいいという説もある意味本当だ
だがもの作りはどんなにつらく苦しかろうが
神聖な信仰のようなものだ
HIPHOPの影響で、
独断と偏見で汚いスラングを使う事があります。
しかし、いかなる作品に対しても最低限の敬意を払っているつもりなので、よろしくお願いします。

10点 ザ・ワールド・イズ・マイン
凄すぎる作品。
この作品と出会えたことを誇りに思う。
読み手に登場人物の「生き様」をここまでひしひしと伝えれるのが新井英樹の魅力ではないか。
終盤の展開は確かに賛否両論だろうが、須賀原の記者会見、大統領の最後の演説はまさしく両者の「生き様」が伝わり、最高にかっこよかった。
新井英樹は真説版の巻頭インタビューでこう答えています。
「自分の願望と妄想を描いたんです。タイトル通りのラストです。『世界は俺のもん』ですから。」
ものづくりをする人間にはこれくらいのエゴが無いと。
「エゴ」=「内容」ではないでしょうか。
酒飲みながらこの作品について語り合えたら楽しいだろうなぁ。
一晩でも足りないくらいの語るべきテーマが詰まってますよ。
僕は須賀原と塩見の問答にやられました。
「一人の人質と多くの犠牲、守るべきはどちらか」
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[投稿:2008-12-07 12:04:03] [修正:2008-12-07 12:04:03] [このレビューのURL]
9点 寄生獣
例えばHUNTER×HUNTERという作品の評価が賛否両論な一つの要因として、作者・富樫義博の「ものづくり」に対する姿勢が論じられている。
いかに作品の質が確かであろうと、
作り手の姿勢がその作品の持つ魅力・説得力をスポイルしてしまう可能性がある。
という事で、私はこの作品のレビューを書くにあたって、
作り手の姿勢を紹介しようと思う。
(これだけ他者のレビューがあれば作品に対する輪郭は掴めるだろうから)
「ものづくり」に対する作者・岩明均氏の価値観・姿勢である。
「漫画家にも作品に対する考え方がそれぞれあります。人気が続き需要があるうちはいつまでもキャラクターたちに活躍してもらうという無期限進行型と、物語が終了した時がやっと完成であるという作品完成型に分かれると思います。私は後者であり、現在の日本漫画界では少数派になるかもしれません。すなわち『寄生獣』は月刊連載という形をとりながらも長い長い一話の物語であったわけです。」
−完全版8巻の巻末インタビューより抜粋。
ナイスレビュー: 8 票
[投稿:2008-11-27 23:35:54] [修正:2008-11-27 23:35:54] [このレビューのURL]
8点 ONE PIECE
「少年漫画の王道」
壮大な海の物語に胸が躍る。
風呂敷を広げすぎたこの物語はうまくまとまるのか。
それは各々読み手の皆さんで判断すべきです。
私は信じております。
この物語に惚れたきっかけのエピソードがあります。
チョッパーというトナカイが出てくる。
トナカイのくせにヒト型になったり喋ったりするため、忌み嫌われていた。
それに出会った主人公は、また同じように口を揃えて「化け物だ!」という。
しかしそれに続けて出た言葉が、「面白ぇ!仲間にしよう!」
いつか子供が産まれたら、こういう考えを持てる人間に育ってほしい。だから是非読ませたい。
かくして私はこの作品を「少年漫画の王道」と位置づけました。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2008-11-27 22:38:22] [修正:2008-11-27 22:38:22] [このレビューのURL]
10点 神戸在住
人生における喜怒哀楽の教科書。
他のレビュアーさんがうまく形容するように、まさしく「人間賛歌」です。
震災、人種、障害、性的マイノリティ、
様々なテーマを扱ったこの作品内では多くの人が死にます。
ご覧の通り賛否両論の作品です。
漫画を自分の中で定義づけてから読んでください。
「エンターテイメント」なのか、「アート」なのか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-11-24 11:22:50] [修正:2008-11-24 11:22:50] [このレビューのURL]