「red-eyes」さんのページ
- ユーザ情報
- 1985年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://3komamanga.blog25.fc2.com/
- アクセス数
- 11167
- 自己紹介
-
なぜかブログで3コマ漫画を書いてます。
2009年12月6日初投稿。
素直に書くことを心がけてレビューを書いています。生意気な、とか思ってしまったらごめんなさい。料理マンガが結構好き。
主な好きなマンガは『レベルE』『ヒストリエ』『ジョジョ』『吉祥天女』などなど・・・
レビューの少ないマンガから書いていこうと思っています。

8点 LIAR GAME
ギャンブル漫画の良作。独特なゲームにおける必勝法と心理戦が絶品(10巻現在)。
正直者の神埼直が、うっかりライアーゲーム(嘘吐きのゲーム)に参加してしまい、元天才詐欺師、秋山深一の助けを得ながらゲームを戦っていくというお話。
古典的なギャンブルではなく、新しい”ゲーム”による億単位の金(死ねる金)の取り合いを書いた作品。ゲームそのものは新しいが、タネや必勝法は結構古典的。単行本で何回も読み直し、展開がどうなっていくのかを推測しながら読むと結構楽しい。結構、ヨめる。
今、連載中の新感覚ギャンブル漫画としては、カイジと並ぶ2大漫画でしょうね。したがって、カイジとの比較が避けては通れない。
カイジとの一番の違いは・・・やはりテンポのよさでしょうか。カイジは、既に40巻出て7ゲームしていますが、ライアーゲーム(以下、LG)は、10巻で9ゲームしています。例えるなら、カイジはビールで、LGは焼酎か。
もう一つ、カイジとの違いをあげるなら、カイジの方が攻略法がヨめない(僕だけかな・・・)。そういった意味で、少し楽しみ方が異なると思う。LGは、手品やだましのテクニックに詳しいと”粗方”想像がつく。だが、それがいい。
カイジとの共通点は、どこか安心感があるというところ。カイジは、カイジ自体に人間臭い魅力を感じるけれど、LGは、神崎直の信じる力に魅力を感じる。どちらも好きな漫画だが、どちらの漫画も、その核心は、ゲームそのものにあるわけではなく、作品のメッセージ性にあるんだろうな、という気がします。勿論、ゲームの独創性とその攻略法も見所だけけれど。
濃密な心理戦を味わいたい人、推理が好きな人、プチ人間不信だけれど人を信じてみたい人は、読んでみてはいかがでしょう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-01 00:25:31] [修正:2010-01-01 02:54:50] [このレビューのURL]
8点 雪の峠・剣の舞
かなりの良作。
短編『雪の峠』『剣の舞』2作品を収録。一応、歴史物。史実を大胆に改変している模様。
1.雪の峠
”戦”って何だろう、と考えさせられる作品。そういった意味では、現代にも通じる。
時は、関が原の合戦後。佐竹家の都の決定につき、渋井内膳と梶原美濃守が攻防する、というお話。
構成が秀逸。つい、一コマ一コマに意味があると思って読んでしまう。
読後感としては、かなりのスッキリ。だが、このスッキリにだまされてはいけない、のではないか。『戦』って何だろうって考えさせられる作品。
2.剣の舞
『無常』を楽しめる作品。
時は戦国。農民の娘ハルナは、戦争に巻き込まれ、侍に連れ去られ犯され、家族を皆殺しにされる。その後、疋田文五郎に弟子入りし、侍に復讐する、というストーリー。
ミクロな見方としては、ハルナの成長、ほろ苦い恋愛、復讐、という1人の人生を楽しめる
マクロな見方としては、戦とは何か、時代の流れとは何か、そもそも人生ってなんなんだ、という点について考えてしまう作品。
岩明作品らしく、構成はかなり入念に練られていて、一コマ一コマ良く練って描かれている。 良いキャラを作るというより、舞台の中に人を配置していくことによって構成していくという、この作者の手法を十分に楽しめる。
3.まとめ
どちらも、かなりの良作です。短いからすぐ読めるし、買っても1巻なので、興味があれば読んでみてはいかがでしょう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-12-06 23:38:01] [修正:2009-12-06 23:38:01] [このレビューのURL]