「ソウルフラワー」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月23日

東京から神戸に越してきた女の子の大学生活を個性豊かなサークル仲間やゼミ仲間が彩るエッセイ的作品です。

トーンを使わずに描かれた独特の淡い画風に加えて、事件らしい事件は起きないので、人によっては、やさしいゆったりとした作品。それとも淡々とした面白みのない作品と、評価は分かれてしまうかもしれません。

ただ私が「神戸在住」を普通の日常ものではなく名作だと思うのは、物語の後ろ側にあるリアルから目を離さず、正面から向き合った点なのです。

この年代の神戸を描くのならば避けて通れない「阪神大震災」をほぼ丸々1冊使って描ききり。
現実ならば確かに存在するのに、マンガやドラマではほとんど出てこない在日朝鮮人や障害者の方が作品に登場してきます。
ただ、説教を押し付けてくるのではなく、一人の女の子の目から見た日常の一部として描いているので、すっと心に入ってきます。

物事の裏側をきっちりと描いているので、作品内の人間関係、世界間に血と肉の通った厚みが生まれるのでしょう。

ずっと大切に持っていたい1冊です

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-29 15:08:43] [修正:2010-01-29 15:09:47] [このレビューのURL]

自信を持って、今一番おもしろいマンガはこれだ!!と人に勧められる作品。
熱い、熱すぎる!巻が進むごとに、一段階ずつきっちりと面白くなっていっているところは見事。
今のところ中だるみ一切無し。

ライトな絵で描かれた藤田和日郎作品、という表現はどうだろうか。掲載紙や絵柄はマニアックだけれど、惑星のさみだれは形を変えた、王道少年マンガなのだと思う。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-23 03:39:02] [修正:2010-01-24 13:24:52] [このレビューのURL]

魂が震える作品とはこれのことだろう。
子どもたちには一番に読んでもらいたい少年漫画。デスノートも面白いけど、少年漫画じゃないよな。
少年漫画は、始めて漫画を読む子どもたちに何か伝えるという使命があると思う。

自分の思う少年漫画の王道たる条件
・主人公が成長していく 
・ぼろぼろになって、ピンチになってもあがき続ける
・主人公の頑張りを見て仲間が集まっていく
・絶対的巨大な敵の存在
・ハッピーエンド

すべてをクリアしている王道的少年漫画。そして人によってはとっきにくいかもしれないけど、魂のこもった迫力のある絵。伏線のちりばめられた完璧なストーリー。
これが「うしおととら」だ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-24 13:18:55] [修正:2010-01-24 13:18:55] [このレビューのURL]

裏切られたという表現がぴったりな作品だと思います。もちろん悪い意味での裏切られたですが。

途中までは最高の作品だと思います。昭和の雰囲気もよく、加速していくストーリー、ちりばめられた伏線。
10点をつけてもいいぐらい大好きな作品でした。

しかし、途中からは進んでるのか進んでいないのかわからないストーリー、たぶん何巻かとばして読んでも支障なく読めると思います。家に全巻あるのにも関わらず後半のストーリーが全く思い出せないです。
そして極めつけのともだちの正体。

大好きだったからこそ、裏切られたという思いが強いです。前半10点、後半0点、合計3点です。

浦沢先生、いつも2作同時に連載するのはすごいですが、ちゃんと一つの作品を仕上げてください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-23 03:53:44] [修正:2010-01-23 03:54:35] [このレビューのURL]

カラスヤサトシはキモかっこ悪い
読めば読むほど強く思うようになってくる
大の大人がガチャポンの人形で遊び、もてない自慢をする
本当にキモかっこ悪い。そして絵が下手すぎる
しかし面白い。
自虐的だけど全力で前向きなのが、カラスヤサトシのギャグの面白さを生んでいるのだと思う。
もてないけど、もてたいから、最高に自分の中でかっこいいファッション(一般の人はひくような服)を用意する男がカラスヤサトシである

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-23 03:25:27] [修正:2010-01-23 03:25:27] [このレビューのURL]