「さぶさぶ」さんのページ

総レビュー数: 19レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年02月20日

 この作品がギャグ漫画に与えた影響は計り知れない。アニメで言えばエヴァぐらい。そんな気がする。

 一見画力が低いように見えながら、よーく見るとモエモエの可愛さでヒゲが伸びる。というかモエモエという名前の先見性は異常。
 シュールという言葉を突き抜けて、なんか違う世界を観客席から眺めている感じ。共感とかしたら人としてのデッドエンド確定。
 最初っから最後までノリはほぼ同じなので、最初が肌に合わない人は、最後まで読んだら肌がかぶれるだけなのでやめておこう。逆に「ジャガー」が好きな人はここまで遡ってきても十分に満足できることだろう。

 あまりにもぶっ飛び過ぎていてセンスを問われるのか、似たような作品の存在しない一作。うすた成分が欠落してきたらうすた先生のものを読むしかないということだろう。いざとなったら読み返せ。
 そもそもここに掲載されているあらすじの時点で笑ってしまうんだが如何なものか。起目粒……。

 後、めそマジぱねぇ。意外と女の子が可愛いのぱねぇ。

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[投稿:2011-02-21 12:14:18] [修正:2011-02-21 12:20:42] [このレビューのURL]

 現在のジャンプへの流れを作った作品とも言える。聖闘士星矢の主人公がアンドロメダ瞬であるくらいな感じである。
 しかし、剣心の魅力は、そんな天然ボケで女性的な見た目と相反する――戦闘時の激しさである。そしてその魅力迫力を最大限に引き出す画力が、当時初連載だった筈の和月先生には既にあったというのだから、私のような凡人はただただ驚くしかない。……いえ、私は画伯系なんで凡人どころか……って話なんですが。

 筆を用いた扉絵なんかは今でも印象に残っている。イメージとしては浮世絵のような感じだったのだろうか? アニメ調のものではなく、ああいった和月先生のイラストによるグッズが多く出ていれば買い漁っていただろうと思う。
 実在する流派や歴史上の登場人物に和月先生が生み出したキャラクターを混ぜ、それを違和感なく混ぜあわせることを成功させたのは計算か天性か。一歩間違えればメアリー・スーになっていただろうに。
 幕末という歴史的背景、美麗なキャラクターを生み出す画力を持ちながら、子供心を擽る必殺技の数々。人気漫画になったのも頷けるというものである。
 ただ、コミックの表紙が常にジャンプのカラーページの流用だったのは残念ではある。……まぁそれも当時看板と呼べる作品が本作しかなかったジャンプが本作に巻頭を任せ過ぎたことが要因な気もしなくはない。

 この作品の是非を語るときは、焦点は最終編である人誅編にあたるだろう。展開ではなく、和月先生の画力が高すぎた点に問題があったのではなかろうか。確かに少年漫画としては間違っているかも知れないが、最初から歴史物であったのだから、単純な子供向けでは初めからなかっただろうに。
 あのカタルシスはあらゆる漫画の中でも頂点に立てると思うのだが……。その辺は個々人の嗜好次第って話か。

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[投稿:2011-02-21 12:05:15] [修正:2011-02-21 12:05:15] [このレビューのURL]

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