「グレッチェン」さんのページ

総レビュー数: 3レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年04月20日

漫画版新世紀エヴァンゲリオン

この漫画はアニメ版より
かなり心理描写に行動に
心理背景が細かく
まるで刃物が尖っているような
感覚に読んだ後に陥る



この漫画にひかれた点は
ゲンドウの言動である
母親の愛情をもらう
実の息子が憎い
というのは
とても迷言であり名言であると思う
まさにエディプスコンプレっクス?


さらに
自分が神になりたいという
ゲンドウの発言は
自己の欲求を切り詰めると
自分=神(絶対的存在になる)
と誰の中にでもあるかもしれない
エゴの心理を分かりやすく主張している。
これはエヴァンゲリオンが描きたいことの
根幹の大部分を占めているのではないだろうか?


旧劇場版だと
シンジを傷つけ嫌われるのが
怖く何も出来なかったゲンドウ
それが漫画版は上に記述したように
大きな変化があった。
そのため人間の醜さを
さらに鋭く表現していると感じた
それが漫画版エヴァの魅力





ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-23 01:48:19] [修正:2011-04-23 01:51:41] [このレビューのURL]

8点 蟲師

この作品は日本の
アニミズムを表現した作品で
あると思う。
蟲という概念は
とても日本人らしい

内容は人と蟲が織り成す
日常であるが
それがひとつひとつ
昔話を聞いた後の
ようなノスタルジックな
気分へとつながる

千と千尋の神隠しでの
アニミズムとは
また少し違う。
(千と千尋の舞台は
日常ではなく湯屋である点など)


日常生活に
とけこんだアニミズムを
堪能することができるのが
蟲師ではないだろうか


ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-23 01:21:19] [修正:2011-04-23 01:23:15] [このレビューのURL]

高校生の時に初めて最終兵器彼女を
読んだためか強く印象に残っていた。


この作品は世界系と言われているが
なるほどなと思う。最後に人類は滅び
シュウジとチセの二人?が
生き残って終わるまさに世界系。


他の人の言葉を貸ると
それは恋愛の排他性と残酷さを
表現しているらしい
最終兵器彼女は
そのため諸々の設定ではなく
あくまでシュウジとチセ二人の恋愛を
中心にしたため、戦争の背景とか
あまり詳しく描写されないんだとか



最終兵器彼女は
恋をするということは、ある意味遺伝子を
残したい思うとても本能的で動物的なもので
あることを表現している。
(やたらに性的なシーンがあることから
そう推測してみた。もしかしたらそうじゃなく
サービスな可能性や偏見な意味ではないが作者の性癖
も関係している可能性も無論ある)


つまり最終兵器彼女は究極な恋愛の本質を
表現した一つの異色な作品なのだと思う
だからこの作品を読んでいて気持ち悪くも
快感にも感じられる

だからこそ面白く感じる人にはとことんはまり
はまらない人はまったくはまらない作品となった

そんな問題作

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-20 22:23:48] [修正:2011-04-20 22:27:18] [このレビューのURL]

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