「Masaki」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年09月15日

よくもまあこれだけ話のネタが尽きないなあ、そしてクオリティを保ち続けられるなあ、というのが最初に読んだ時の感想でした。

どの話も基本1話完結で概ねハッピーエンドや勧善懲悪(うがぁーー!!で終わるようなw)なので、読後感も良いですし、どの巻から読み出しても楽しめます。
そしてしっかりと題材のバックボーンを掘り下げて描くので、芸術や美術への知的好奇心を満足させるには最高の作品です!
自分はこれまで行くことがなかった美術館や博物館に足を運ぶようになってしまいました。

ストーリー自体は単調なのですが殆どオマケみたいなもので、ゼロと依頼者が語る芸術へのウンチクだけでお腹いっぱいになるぐらい楽しめます。
また贋作者という都合上非合法な依頼や殺人も厭わない組織と関わることも多いのですが、腕っぷしを発揮したことは殆ど無い(せいぜいやけっぱちで突きつけてきた銃をカードで弾く程度)ので、そっちの腕前はどうなんだろうと気になりますw
絵も美しく話も引き込まれるものばかりなので文句無し、読み直しでも楽しめるので9点です。

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[投稿:2013-09-15 21:44:06] [修正:2013-09-16 02:17:34] [このレビューのURL]

劇画として政治面、暗黒面と両面からきっちり起承転結を描き切った正に傑作です。

ストーリーについては省略しますがヤクザ側での出てくる敵役や味方側のメンツがどれもインパクト抜群、個性的で素晴らしいです。
特に渡海さんの破天荒ぶり、主人公への一途な傾倒ぶりは清く正しい?ヤクザでとても好きでした。
また政治面では伊佐岡幹事長のインパクトが強く、この悪党をどうやって議員の椅子から引きずり下ろすか・・・と思わせてくれます。

本来このような壮大な話は中だるみが起きやすいのですが、ご都合主義な面もあるものの全12巻と絶妙な長さでまとまっており、一気読みできる量ですし、ふとした時に読みなおすのにも最適です。

この作品を読めば政治に興味が湧くこと請け合いです、劇画なので絵柄は人は選びますがちょっとでもピンときたらまず手にとって見てください、一気に引きこまれます!

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[投稿:2013-09-15 10:50:39] [修正:2013-09-15 10:50:39] [このレビューのURL]