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9点 不思議な少年
生命と神と時間と宇宙。
読み進める中で、4つのキーワードが常に頭をよぎります。
昔読んだ本で、よく似た印象を持った作品を思い出しました。
手塚治虫大先生の「火の鳥」でした。
もちろん、先生のライフワークとも言える大作ですが、未完に終わっています。
山下和美先生に置かれても、同じような意気込みを感じますね。
神のごとく少年の振る舞いは、とても人間臭く、かつ深い哀しさを感じます。
風に吹かれてゆらりゆらりと飛び回る少年の姿が、とても印象的です。
その眼下に広がるちっぽけな人間たちの営みは、雲霞のごとく愚かしさを感じます。
しかし、個々の営みに焦点を合わせて細かく見ると、とても興味深く、愛おしさが込み上げてくるのでしょう。
少年は永遠の命を持て余しているかのようでもあります。
山下和美先生にもライフワークとしてエンドレスな物語を紡いで頂きたいと思います。
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[投稿:2024-07-31 00:09:48] [修正:2024-07-31 00:09:48] [このレビューのURL]
9点 税金で買った本
ヤンキーが図書館で働くことを通して図書館の
裏側を描いた作品。失くした本の弁償の仕方や
漫画があまり所蔵されない理由、寄贈の本が
図書館に入るまでなどあらゆる図書館の仕事が
分かりやすく描かれている。
ドラマ部分も主人公のヤンキーや筋骨隆々な
図書館員など味のあるキャラが多いおかげで
楽しく読める。
図書館が大好きな自分にとってまさにドンピシャな傑作。
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[投稿:2024-07-15 09:42:42] [修正:2024-07-29 18:23:31] [このレビューのURL]
8点 母は汚屋敷住人
ゴミ屋敷を何とか片付けようとする作者と物を捨てたくない母の
親子バトルを描いたコミックエッセイ。
ゴミ屋敷の中の汚さはもちろん、なぜゴミ屋敷になったかまでも
色々な意味で凄まじいものを感じた。こんな母親だったら、
本当に嫌だな。最後は作者が母親の元を離れたのは大正解だなと
思った。世の中にはそういう人間もいるんだな。
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[投稿:2024-07-29 15:11:10] [修正:2024-07-29 18:12:02] [このレビューのURL]
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[投稿:2024-07-29 13:49:43] [修正:2024-07-29 13:49:43] [このレビューのURL]
4点 アサシンichiyo
原作が細野不二彦さんだけに、初期設定は面白そう。
ところが、数話進んだところで停滞模様で、短期連載打ち切りの匂いが漂います。
結局、あっさり2シーズンで終了。
良いネタで一気に読ませる魅力もあったんだけどなあ。
何かもったいない無念さだけ残す悔しい作品でした。
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[投稿:2024-07-28 06:17:58] [修正:2024-07-28 06:17:58] [このレビューのURL]