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5点 さよなら、ハイスクール
スクールカーストを破壊する、というキャッチコピーに
魅せられて読み始めました。
なるほど、スクールカーストなる階層社会が高校や中学には存在しますね。
下劣ないじめ社会や不良が牛耳る悪ガキ社会も十分つまらないですが、
学園エリート(成績ではない、本当の意味でのエリートたち)が
学園を牛耳って、そのまま大学でも社会でも自由を謳歌して生きて
いるのが実状ではないでしょうか。
そこに青臭く抵抗できるのも、実は高校生だけの特権ということでしょうか。
理屈と感情をない混ぜにして、やたらと台詞を多く配したシナリオに
途中から苦痛になってきましたが、最後はすっきりとまとめたので
良かったです。
最も気に入ったのは、担任の教師だったりするのが皮肉でした。
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[投稿:2024-07-13 05:40:25] [修正:2024-07-13 05:40:25] [このレビューのURL]
10点 鋼の錬金術師
キャラクターの魅力や話の完成度の高さは申し分ない。
全体的なストーリーの出来もさることながら1話1話がちゃんと中身濃くて面白く仕上がってるのがすごい。
特に各キャラの動かし方、群像劇がうまい。無駄なキャラが一人もいない。
少年漫画特有の不自然な後付けや露骨な引き延ばしや脳筋戦闘描写もない。
主人公エドワードは最初からレベル70程度の戦闘力を誇りそこから全く強くならないままであったが、精神面は大きく成長した。
少年漫画においてマイナスだと思われがちな要素をとことん排除した、ある種漫画のお手本のような漫画ともいえる。
しかし熱意まで排除した漫画であるかと言われれば全くそんなことはない。
作者は北海道の農家で生まれ育った方で、キャラクターのセリフ等からそこで育った彼女の死生観および生命倫理観が大きく反映されてる漫画だということがしっかりと伝わる。
実体験のおかげでこういった漫画が描けるのだなとわかるんですよね。
イシュヴァール殲滅戦の話を描くにあたっては第二次世界大戦を実際に経験した当事者から取材を受けてから描いたそうな。
最後のイシュヴァール人の遺した"恨みます"はこの漫画の中で一番強烈なセリフで、後にその戦争で両親を亡くし怨敵と出会い復讐心に駆られたヒロインに対しお前の手は人を殺すのではなく生かすためにあるんだろと、主人公が一本一本彼女の持つ拳銃から指をほどいてやるシーンは作中一番美しいシーンだと個人的に感じた。
エドとアルの過去編で「一は全、全は一」と自然の摂理(この世の仕組み)を説き、その直後にそれを否定するかの如く「ありえないなんてことはありえない」を信条とするグリードと出会い、そこからその言葉がまるでのちの伏線にして作品の全体のテーマの一つであるかのように作中世界の常識が覆されること続きのストーリーが展開がされる。そんな漫画。
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[投稿:2023-04-29 03:13:57] [修正:2024-07-11 04:28:03] [このレビューのURL]
6点 パパと親父のウチ呑み
「ウチご飯」の続編だけれど、「呑み」に特化した内容に変貌しました。
男やもめ所帯なので、簡単レシピが魅力です。
ただし、食べログなんかが充実している現在、「クッキングパパ」ほどの
料理レシピの価値は相当下がっていますよね。
ただただ、男やもめ所帯のくつろぎタイムを一緒に味わう癒し系
漫画としての価値ではないでしょうか。
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[投稿:2024-07-10 07:33:32] [修正:2024-07-10 07:33:32] [このレビューのURL]
6点 バンオウ-盤王-
将棋マンガです。永年の時を経た棋士、というとヒカルの碁を思い出しますが、こちらはチートな強さは持っていません。将棋好きが長い年月、将棋好きを続けた結果強くなった、くらいの強さです。強いより好き、を優先させた設定がAIが幅を効かせる今、人間が将棋をする意味はなんだろうか、という問いの一つの答えかなと思います。
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[投稿:2024-07-07 09:05:29] [修正:2024-07-07 09:05:29] [このレビューのURL]