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[投稿:2024-12-03 14:23:14] [修正:2024-12-03 14:23:14] [このレビューのURL]

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[投稿:2024-11-30 12:45:03] [修正:2024-11-30 12:45:03] [このレビューのURL]

70歳の超高齢出産をテーマにしており、ちょっとそれはSFでしょう
という最初の印象から始まります。
老人が慣れない出産、子育てであたふたと奮闘する内容かと想像しますよね。
まあ、当然それもあるのですが、新しい生命が誕生する意味、それが人間に
与える希望について、描かれています。

生きては死に、また生まれる人間の営みの繰り返しが無駄に思える日々も
誰しもありますよね。
どんな生物もその繰り返しで生をつないでいるのと、人間も変わらないんだと。
でも、それは意味のないことではないのかと、ちょっと思い直させてくれる作品ですね。
高齢者の出産・育児が、人生の価値の再発見につながるなんて、少しも思わ
なかったもので、意表を突かれたようなサプライズでした。

最後に、作品中のセリフを一つ抜粋します。子育ての極意かと思ったもので。
母「わたしは何を焦っているのだろう。勝手にゴールを決めて、必死に一日を
  終わらせようとして。それはこの子の今より大切なことかしら。
  ときどき忘れそうになるけど、私たちはこの瞬間を望んでいた・・。
  ずっとずっと昔から・・。」

これから子育てを始める人にも読んでほしい良作だと思います。

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[投稿:2024-11-30 10:11:33] [修正:2024-11-30 10:11:33] [このレビューのURL]

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