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8点 リョウ

設定が義経がじつは女というところからして、ありがちな逆ハーレムで軽快なファンタジー物だとあなどってました。

いやぁまじ泣けました。最後はもう鳥肌立っちゃいました。

そのラストまでの間にイラッとさせる主人公のりょうの行動も目をつぶれます。

なにがイラッとするかというと、ありがちな足手まといというか判断ミスというか・・・・なので思わず「うわぁ…」と思わず声にでてしまったりもしました。
まぁ大事な部分は史実に合わせるための仕方ないのかもしれませんが、りょうのせいだろって箇所があります。

無理くりなところもあったり、りょうの性格がちょっとうざかったり、甘すぎんだろと途中で挫折しそうになりましたが、わりとポンポン話が進んでくし、続きが気になるのですんなり読破できました。
最後にはりょうもしっかりしていくのですが…とにかく悲恋のオンパレードです。明るいお話が好きな方はトラウマになりそうです。

この作品の秀逸なところは史実との絡ませ方のエピソーグでしょうか?
一の谷の戦いなど、そう持ってくるかと感嘆させられます。すごく忠実なわけではないけどそこらへんの構成は素晴らしいです。

13巻と巻数はそんなに多くはないのですが、とにかくいろんな事が怒涛にかけぬけてきます。いろいろ謎が残る部分は多少あるのですが文庫版には、作者からの解説も少しあるので読むなら文庫版の方がいいかもです。

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[投稿:2010-09-07 00:21:17] [修正:2010-09-07 00:21:17]