「えりくら」さんのページ

6点 セルフ

 それまではただただ、受け入れるだけのものだった。

 相手が望むから、する。
 相手が気持ちいいと言ってくれるから、する。

 見事なまでに、陽一のその行為には“自分”がいない。 

『俺は、彼女たちの性器のドレイだ』

 だが、自らの意志で自らを握った時、陽一は変わった。

 相手に望まれるからするのではなく、相手が気持ちいいからするのでもない。

 自分がそう望むから、自分が気持ちいいから、する。

 そこには自分しかいない。自分以外には何もない。

 


 これは、遥か昔に失ってしまった“自分”を取り戻すべく戦い続ける一人の男の物語である――!






 よし、オナニーして寝よう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-01 23:12:56] [修正:2010-07-01 23:14:17]