「tetsushiki」さんのページ

7点 MONSTER


【全巻読了】

浦沢さんはこの作品からシリアス街道を走り出した。

この作品の特長は話の作り方と表情あたりか。

また、短い話の中に、一人ひとりを丁寧に描こうとしているのは伝わる。
時々ではあるが、お涙シーンの後に、そのキャラクターをあっさりと殺すところは浦沢ワールド。

最終巻のオチは賛否両論あるだろうが、(個人的には否)
それを補って余りある面白さだと思う。

伏線の回収だとか、目的だとかそんなところは評価の対象にはならない。
とにかく読者をグイグイ「引き込む」強さが尋常じゃない。
浦沢さんがやりたいのはそういうところなのだろうか。

ヨハン・リーベルトをネタにしたインパルスのネタも
今となっては懐かしい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-10 01:09:53] [修正:2010-08-10 01:09:53]

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