「ROADRUSH」さんのページ

連載開始当時、ジャンプの漫画の中では「恐怖漫画なのか?」と思わせるくらい異色で衝撃的な作品でした。
丁度その頃は、映画「マッドマックス」の影響で、映画にもかなりひどい暴力描写が描かれるようになる過渡期でしたし、一方でTVは香港のカンフー映画を連日のように放送しており、子供達にカンフーが大ブームの時期。
まさに時代の申し子のような漫画でした。
頭が破裂したり手が人間を串刺しにしたりと、黒澤明の時代劇映画のような容赦ない描写も、今となっては当たり前ながら当時の少年誌では画期的。
にもかかわらず勧善懲悪がしっかりしており、「必殺!仕事人」的なカタルシスが実に面白いのです。
おそらくこの作品はそんなに長編にするつもりもなく、シンとの対決で終わりにするはずだったのでは?
ジャンプの悪いクセで、人気が出ると敵をどんどんインフレ化して、無限に続かせるのも考え物です。
ジャギが登場するところくらいまでは非常に名作ですが、だんだん三国志や史記のようなお話になってくるとおかしなことになってきます。
内容はあくまで娯楽。
「ダークグリーン」や「ブラックジャック」のような考えさせられる作品とはまったく違います。
しかし、一度は絶対に呼んでおいた方が良いオモシロ作品です。

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[投稿:2010-10-02 15:49:30] [修正:2010-10-02 15:49:30]

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