「ゆーや」さんのページ
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誠実に、情熱的にレビュりますよ!
どうしても偏見や思い出補正はありますが。。。
読んだ冊数は多く、出来るだけ生きたレビューを書きますのでで、
是非、購入の参考にして頂ければ嬉しいです。

8点 ヴィンランド・サガ
「正しく愛を体現できる者はどこにいるのだ」
「そこにいますよ。ホラ。彼は死んでどんな生者よりも美しくなった。愛そのものといっていい。
彼はもはや、憎むことも殺すことも奪う事もしません。素晴らしいと思いませんか?
彼はこのままここに打ち捨てられ、その肉を獣や虫に惜しみなく与えるでしょう。
風にはさらされるまま、雨には打たれるまま、それで一言半句の文句も言いません。
死は人間を完成させるのです。」
「・・・愛の本質が・・・死だというのか」
「はい」
「・・・ならば我が子を・・・夫婦が互いを、ラグナルが私を大切に想う気持ちは、一体何だ?」
「差別です。王にへつらい、奴隷に鞭打つことと大してかわりません」
「わかってきた・・・まるで、霧が晴れていくようだ・・・
この雪が・・・愛なのだな」
「・・・そうです」
「あの空が
あの太陽が
吹きゆく風が
木々が
山々が・・・
・・・なのに・・・
なんということだ・・・
世界が・・・
神の御技がこんなにも美しいというのに・・・
人間の心には愛がないのか」
この一連の経緯、表情、構図、間、
全てが完璧だった。
漫画でここまで分かりやすく語れるのだと感動しました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-06-03 19:30:00] [修正:2015-06-03 19:30:00]