「なめくぢ」さんのページ

この作品は恋愛を絶対的な価値をもつものとして扱う。
それはもはや「信仰」と呼べるほどに美化されている。
それ故に、話の軸は決してズレない。
しかし、作者が恋愛を過大評価しすぎるために、
登場人物はあまりにも独善的になってしまう。
「この漫画が泣けない」という人は
そこに非現実性を感じるのかも知れない。

たった一人のために全てを放り出せることは、
現実にはまず有り得ないことだ。
それをわかっているからこそ、
ちせとシュウジはどこか美しく見える。

恋愛をしている人にはお薦めの本。
是非、幻想に溺れてください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-05-19 16:37:24] [修正:2007-05-19 16:37:24]