「トッティ」さんのページ

9点 BECK

漫画で「音」を表現するという難しい作業を見事にしてみせた作品。
もちろん、読んでいるだけで音がイメージできるわけではない。
しかし、ギターの、ドラムの、ボーカルの圧倒的な描写は、たしかに読んでいるこちらに、音楽を聴いているような興奮を感じさせる。
登場人物の葛藤や成長、それに伴うバンドの成長と、青春ものとしての要素も十分描かれている。
BECK以外の他バンドも魅力的に描かれている点もいい。
各話の扉絵には、洋楽の名盤を中心にジャケットのパロディーがふんだんに用いられ、ロックファンはこれだけでも喜びそう。
また、ハロルド作石特有の、プロレス・野球ネタも健在。

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[投稿:2007-08-11 16:20:43] [修正:2007-08-11 16:20:43]

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