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MW


5.8点(レビュー数:10人)

作者手塚治虫

巻数3巻 (完結)

連載誌ビッグコミック:1976年~ / 小学館

更新時刻 2012-07-23 01:09:00

あらすじ 梨園に生まれたエリート銀行マン・結城美知夫の素顔は、狂気の連続凶悪犯罪者だった……。

備考 MWと書いて「ムウ」と読む。この作品は手塚作品としては異例なほど生々しい性描写や猟奇的殺人場面が描き出されているのが特徴である。子どもの目にさらすことの危ぶまれる手塚作品の一つといってよい。この話は、1969年7月に沖縄のアメリカ軍基地内の知花弾薬庫で起こったサリン漏洩事故が下敷きになっていると考えられる。この事故では、米軍関係者24人が中毒症状を起こしている。

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MWのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全10 件

5点 Sealさん

読む前の期待が大きかったぶん読後はがっかり感も大きかった。
冷酷な殺人者結城を主人公にし、同性愛の要素も入っているという挑戦的な題材を30年前に世に出したことは評価する。

もう一人の主役である賀来神父は結城の犯罪を憎みながらも、結城を救いたい気持ち(愛情?)との葛藤から彼の行動に翻弄される。
この神父が何をしたかったのか最後まで理解できなかった。この人はやる事なす事中途半端だった。
この神父に代表されるようにキャラ設定が全体的に弱い。
16年前の毒ガス事件の真相に迫っていくというストーリーの大筋はよく出来ているのだが、キャラが弱いため台無しだ。

そして肝心のラストもありきたりのもので意外性が無かった。
もうちょっとひねったオチを見せてくれたら評価も上がったのだが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-08-11 14:43:00] [修正:2010-01-26 19:13:27] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

映画の煽り文句で興味わいてよんだ漫画

ストーリーは、今読むとそんなに斬新ではない気がします

話のつくり方とかって手塚先生が王道を築いていったと思うから、話自体がありきたりなのはそこまで気にはならないです

ただなんで双子が出ると確実に入れ替わりネタが来るんだろうか・・・双子の時点でオチ読めてしまいました

全体的にはそこまでの漫画かなと思ってしまった、すごくうまい演出もしているとは思うけど・・・

正直火の鳥、ネオファウストのほうが常人にはまねできないある種の悟りを開いた手塚の感覚が伝わりました

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-07 17:31:27] [修正:2009-09-07 17:31:27] [このレビューのURL]

7点 kenkenさん

とにかく主人公が極悪で変態
やってない犯罪はおそらく無いと思われる
目的のためなら障害者でも婚約者でもレイプ、恐喝、詐欺、殺害、解体、たまに犬とSEX
唯一の心のよりどころはくされ縁のホモ達神父

不慮の事故で一切の倫理を失ってしまった天才美少年って設定をこの時代にやったのは凄い
とにかく結城美知夫というダークヒーローの存在感に尽きる

おかげでストーリーの後半は少しハチャメチャ、でも結城の悪意はアレくらいのスケールじゃないと描けないかも

「時計仕掛けのオレンジ」を髣髴とさせるラストも印象的



ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 16:01:31] [修正:2008-07-14 16:01:31] [このレビューのURL]

5点 ちょうあんさん

これもまた図書館で勉強を妨害してくれたマンガ
僕がこれまで読んだ手塚漫画はどれも、ありえない事ではない
位のフィクション性の中で書かれた物が多いので
すんなりとそのパラレルワールドに入っていける

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-31 22:29:29] [修正:2008-03-31 22:29:29] [このレビューのURL]

9点 バラハさん

こんな作品を30年も前に発表してしまうとは・・・
やはり手塚先生は凄すぎます。
今でこそあたりまえに描かれる猟奇殺人や同性愛を私の生まれる前に既に作品に取り入れてしまっている。
もちろん作品としての完成度は高くただの変質的な作品ではなく社会的な要素も取り入れ、結末も「にやり」とさせてくれます。
発表された当時の評価は知りませんが今読んでも充分楽しめる作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-16 08:19:40] [修正:2007-01-16 08:19:40] [このレビューのURL]

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