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7.83点(レビュー数:12人)

作者谷口ジロー

原作夢枕獏

巻数5巻 (完結)

連載誌ビジネスジャンプ:2000年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:37:43

あらすじ クライマー兼カメラマンである深町は、ネパールのカトマンドゥで偶然古いカメラを発見する。そのカメラをめぐり、世界の登山史上に残る大きな謎を、そして前人未到の「エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂」に挑む羽生丈二という単独登山家を追いかけることになる。
羽生のモデルは「森田勝」という実在の登山家であるが、性格や設定などはすべてフィクションである。

備考 同名の小説を漫画化した物。
2001年、第5回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞を受賞。
原作小説は、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞している。

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神々の山嶺のレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全12 件

8点 とろっちさん

エベレスト初登頂に挑んだ登山家マロリーの残した謎をめぐるミステリーを絡ませながら、
一人の不器用な男の生きる様を力強く描いた作品です。

夢枕獏氏の原作小説が秀逸なのは言うまでもないですが、
この作品が漫画として素晴らしいのは、やはり谷口ジロー氏の圧倒的な描写力。
言葉が拙くて申し訳ないですが、何と言うか、「山が凄まじい」。
圧倒的な山の量感と、それに挑む人間という存在の小ささ。
周囲には他の動物はおろか、鳥や虫の姿もなく、草すら生えない、生物が生存し得ない場所。
岩と雪の世界。 押し潰されそうなほどの孤独感。
山に挑むとは、すなわち 「地上から神々の世界へ足を踏み入れる」 ことなのだと。

グランドジョラスでの鬼気迫るような描写が圧巻です。

落下するときのコマ送りの感覚。
寒さと眠さで意識が朦朧となる感覚。
襲い掛かる幻覚、幻聴。 聞こえるのは風の音と自分の呼吸音のみ。
死にたくない。
そして生きてもいいという権利を自分の手で掴み取る瞬間。
生と死とを分ける瞬間。
「神がとか幸運がとは言わない。 このおれがその権利を手に入れたのだ」

読んだ後に知ったのですが、グランドジョラスの話がほぼノンフィクションであることに驚愕。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-09 21:48:02] [修正:2010-08-09 21:48:02] [このレビューのURL]

7点 ショーンさん

羽生の生き様に熱い物を感じる。それとヒロインとかは一切登場しません。
山とひたすら戦い続けた男、羽生。彼の我を通す欲望、見て欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-30 07:06:42] [修正:2010-01-30 07:08:03] [このレビューのURL]

8点 bugbugさん

非常に男臭い作品です
中高生のころにこの作品に出合っていたっら
山岳部に入ってしまっていたかも。危ない

登山史上に残された謎をめぐるミステリーと
山しか愛せない孤独な男の半生
この二つの主題が濃密に絡みつき
かつてないドラマが展開されます

多くを語ると読む楽しみを奪いそうで怖いのですが
最終巻の展開は、孤独な男の悲しみという詩的な側面と
謎が解決されるエンターテイメント性が両立されていて
読後感が非常に良いです

スラスラと読めるタイプの作品ではないですが
なんども読み返したくなる漫画としての力もありますね

お勧めです

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-26 02:46:50] [修正:2009-06-05 06:15:01] [このレビューのURL]

5点 ちょうあんさん

文章に挿絵を入れた感じといったらオーバーか?
漫画である必然性があまりないように感じた
シナリオは面白かった

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-30 11:37:58] [修正:2009-05-30 11:37:58] [このレビューのURL]

7点 ガクちゃんさん

夢枕獏氏の原作は、自分の中でベスト5に入る名作。
よくぞ、この世界を漫画化した。
本作はかなり忠実に漫画化されている…のだが何か読みにくい。何か馴染めない。
絵の好みか、キャラの魅力か。
それでも山岳シーンは圧巻の迫力。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-03-20 20:17:35] [修正:2009-03-20 20:17:35] [このレビューのURL]

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