最終兵器彼女のレビュー
9点 まれらさん
凡百の漫画が叙事詩だとすれば、この作品は叙情詩なのだと思う。設定の無茶苦茶さや展開の唐突さなど些事に過ぎない。読者はただシュウジとチセの感情を辿り続けていればよい。むしろストーリーを追おうとすることで、却って筋道を見失いそうである。
形而上的なものを素材のまま提示すれば、消化に悪いのは事実である。万人受けするとは到底思えないが、うまく折り合った読者にとっては、非常に面白いものになるだろう。(レビュー点数の見事なバラつき具合を見るに、これほど極端な評価を受ける作品も珍しい。)
私にとっては衝撃的な作品だった。読後は何ともいえない喪失感・寂寞感に襲われた。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-11-23 15:33:38] [修正:2007-11-23 15:33:38] [このレビューのURL]
8点 Forestさん
もしも戦争で自分の手だけに絶対的な兵器が手に入ったら・・・
そう想像する心強い、しかし怖い
なぜなら自分の命が守れるってことは相手を殺さなければならない
そして、政府に利用されるのは目に見えている。
話の構成的には少しめちゃくちゃなところも多々ありました、
しかし兵器がもたらす自信と不安が読み取れました。
話は全く訳が分からなかったけれど、
自分はストーリー設定の方に目がいってしまいましたね。
それだけで8点?って思うかもですけど、
自然に8点にしてた俺がいる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-10-18 23:25:39] [修正:2007-10-18 23:25:39] [このレビューのURL]
5点 なめくぢさん
この作品は恋愛を絶対的な価値をもつものとして扱う。
それはもはや「信仰」と呼べるほどに美化されている。
それ故に、話の軸は決してズレない。
しかし、作者が恋愛を過大評価しすぎるために、
登場人物はあまりにも独善的になってしまう。
「この漫画が泣けない」という人は
そこに非現実性を感じるのかも知れない。
たった一人のために全てを放り出せることは、
現実にはまず有り得ないことだ。
それをわかっているからこそ、
ちせとシュウジはどこか美しく見える。
恋愛をしている人にはお薦めの本。
是非、幻想に溺れてください。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-05-19 16:37:24] [修正:2007-05-19 16:37:24] [このレビューのURL]
3点 rankyさん
個人的な印象は
設定に始まり
設定に振り回され
最終的に発散してしまったマンガ
彼女が最終兵器という設定で
戦争をつけざるをえなかったのだろうか
戦争をつける時点で
残酷さを演出せざるをえなかったのだろうか
残酷さのなかでの救いは
逃避ということでしかなかったのだろうか
確かに、このマンガに描かれた姿はリアルかもしれないが
マンガの中で改めて知らされるものでもないと
ひねくれものなりに思ってしまったので
ちょっと、厳しい評価になってしまいました。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-05-05 09:27:21] [修正:2007-05-05 09:27:21] [このレビューのURL]
4点 BuBuさん
1巻2巻あたりは凄く面白かったです。
ただ、それ以降が同じ話を繰り返しているような感じで読む気が削がれるほど。
話全体をもっと短くするか、サイドストーリーを充実させるかすればもっと面白かったと思います。
絵はふんわりした感じでダメな人もいるかもしれません。
メカデザはカッコイイ! 人物画とのギャップがたまらなくいい。
設定はとてもいいのにもったいない漫画だと思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-04-18 22:26:29] [修正:2007-04-18 22:26:29] [このレビューのURL]
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