「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

キャラにもたれかかった展開が多く、全体としてストーリーが散漫になっている。読んでいるときは非常に面白くても、「続けて次話を読みたい」と思わせるパワーは弱いように感じる。
ただその点を差し引いても、及第点はクリアできる好作ではある。個々のギャグは面白いし、キャラは十分魅力的。カルト人気を誇るクソゲー(誉め言葉)のような味わいである。

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[投稿:2008-06-21 18:23:46] [修正:2008-06-21 18:23:46] [このレビューのURL]

下ネタだから良くない漫画だというつもりは毛頭ないが、それにしても下品すぎる。何も表現できていないにもかかわらず、ただ無秩序に下ネタを描き散らかしただけの作品。

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[投稿:2008-06-11 00:32:47] [修正:2008-06-11 00:32:47] [このレビューのURL]

競技はよく描けているし、キャラも立っている。ただ、リアリズムに徹したがために少し窮屈なストーリーになってしまったように思う。リアルだということは、言い換えれば漫画でなければ表現できない要素が少ないということであり、現実のスポーツ観戦や実写ドラマ以上のパッションを感じることは難しい。
三四郎のような突き抜けたパワーを期待していたので、少し寂しかった。
(そうはいいながら、スポーツ漫画としては十分以上の良作。)

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[投稿:2008-05-30 00:33:53] [修正:2008-05-30 00:33:53] [このレビューのURL]

全編が不条理ギャグだったかのように記憶していたのだが、今読み返してみると、結構オーソドックスな作品も多かったことに気づく。50音の2周目、3周目と進むにつれて徐々に連作漫画や実験的な作品の比率が増えており、作者も逡巡していたように思う。3周目後半あたりは作者自身が何を描いてよいか混乱している様子で、後年の作風を考えると興味深い。
今でも面白いし一応笑えるのだが、その後氾濫した不条理マンガに食傷気味で、本家である本作まで陳腐化したように感じられる点が残念。「ろんばろんば」や「ドナドナ」を初めて読んだときの爆笑は蘇らなかった。
連載当時に採点すれば9〜10点もあり得たが、今では6点がいいところだろう。

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[投稿:2008-04-20 01:07:43] [修正:2008-04-20 01:07:43] [このレビューのURL]

同じ短編集でも、前作「夜の歌」に比べると随分洗練された感がある。無理やりな詰め込みではなく、素材の最も上質な切片だけを見せるテクニックが冴えている。また、内容もホラー・ミステリー志向から、よりファンタジー寄りにシフトしており、爽快感では前作を上回る。
確かに怪奇もので強みを発揮する作者ではあるが、「美食王の到着」のような、官能的・耽美的なメルヘンも実に捨てがたい味がある。

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[投稿:2008-04-11 00:55:53] [修正:2008-04-11 00:55:53] [このレビューのURL]

7点 レベルE

非常に面白いが、感動するといった類とは少し違う。どちらかと言えば「唸らせられる」とか「感心する」いった感じだろうか。非常に緻密な仕掛けとテンポの良いギャグで綺麗にまとめており、随分手のかかりそうな作品だと思う。ここまでの構成力があるなら、もう少し毒が強くてもいいのだが。
王子は結構ボロクソに言われながらも思いのほか好人物に描かれ、脇も意外なほど穏健でバカなキャラが固めている。そのせいか、設定の異常さ・悪趣味さに反して妙に読後感がいい。

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[投稿:2008-04-09 01:09:42] [修正:2008-04-09 01:09:42] [このレビューのURL]

諸星氏初の少女漫画誌連載作だということである。しかし実際読んでみて、1コマ目の「バラバラ死体が発見されました」で少々唖然としてしまった。特に少女誌だからと言って遠慮するつもりは全くないらしい。内容はいつもの諸星ワールド全開であった。
確かに伝奇的な作品群等と比べるとテイストは異なり、猟奇やナンセンスさが目立つものが多い。それなりに軽く読める話が多く、そこが他と異なる点だとは感じた。

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[投稿:2008-04-05 09:44:16] [修正:2008-04-05 09:44:16] [このレビューのURL]

バラエティに富んだ作品群だが、どの作品もいい素材の味をうまく引き出している。特に巻頭作「からくりの君」は好きな話で、よくこんな短い中でここまでファンタジックな世界が構成できるものだと思った。
あえて苦言を言えば、全体を通じてどことなく消化不良気味で読後感にすっきりしない部分が残る感じがするところか。キャラクターの肉付けがしっかりして来て、さあこれからという辺りでページが尽きてしまう。どの作品も続きが読みたくなる出来ということでもあるのだが。

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[投稿:2008-03-26 21:51:48] [修正:2008-03-26 21:51:48] [このレビューのURL]

表紙を見て軽く読めそうなエッセイ漫画だろうと思って購入し、そのまま続けて読んでいる。
内容は軽妙な絵日記漫画だが、タイトルのとおり夫が外国人と言う点が斬新と言えば斬新。しかし外国人との夫婦であれば誰でも遭遇するようなネタではなく、例えば言葉に関するエピソードなどは妙にマニアックで驚かされる。ダーリンが「外国人」なのではなく、ダーリンが「トニー」でないと醸し出せない世界だと感じた。
テレビ番組で実際のトニー・ラズロ氏を見たが、果たせるかな、「外国人」であるより先に「変な人」という第一印象を受けた。

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[投稿:2008-03-26 21:50:53] [修正:2008-03-26 21:50:53] [このレビューのURL]

4コマの中では最も作者らしさが出ている作品かと思う。ほのぼの系に見えながらも鋭いネタを振ってくる作風であり、「アシベ」のようにキャラ人気が先行したり、新聞4コマのように制約が多かったりすると本来の切れ味が発揮できていないように感じた。その点本作はまんがくらぶという格好の土俵を得て、闊達な作品になった。
ソフトな絵柄ながら妙にエゴイスティックなキャラばかりで、ギャグを離れて考えれば結構シビアな話題も多い。人間関係を茶化して笑いに持って行くのが上手く、ブラックな笑いもあり、見かけによらない辛口ギャグとして読んだ。
なお、再開版は未読。

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[投稿:2008-03-19 00:58:04] [修正:2008-03-19 00:58:04] [このレビューのURL]

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