「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

エピソードを羅列すれば作品になるかとでも思ったのだろうが、それは甘い。絵日記漫画と絵日記はやはり似て非なるものであり、作者ならではの描写や読者に向けたメッセージが無いのなら、それは単なる自己満足のための絵日記に過ぎない。
他人が好き勝手に書いた日記をのぞき見るような悪趣味さが感じられ、1巻で挫折した。

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[投稿:2008-03-16 00:09:18] [修正:2008-03-16 00:09:18] [このレビューのURL]

ギャンブル漫画かと思って読んでいたのだが、どうもおかしい。「用心棒アクション」なるジャンルらしい。しかしパチンコやパチスロの勝負を題材にしておいて、全くその魅力が感じられないのはどういうことだろうか。作者はパチンコやパチスロが嫌いなのではないだろうか。
パチンコやパチスロの勝負シーンを描きたいなら、まずその前提として機種の面白さやスリルを伝えるべきだろう。独自の機種を登場させるのはよいにしても、陳腐なこけおどしばかりでは、全く魅力が伝わってこない。
また、確率や機能についてもっともらしい解説が挿入されるが、専門誌でもないのにわざわざ読みたがる者は少ないだろうし、その反面パチンコ打ちなら誰でも知っている程度のネタで、正直煩わしいだけ。
肝心の勝負そのものも乱雑なばかりで、理屈抜きで唐突に主人公が勝って終わる。そしてお決まりのように悪趣味なイメージ絵が挿入される。
必然性や方向性がさっぱり見えないストーリーといい、嫌悪感をもよおす地獄絵のようなキャラの造形といい、どこを楽しんでいいのかさっぱりわからない。ただの下品なチンピラ漫画という印象。

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[投稿:2008-02-09 01:29:40] [修正:2008-02-09 01:29:40] [このレビューのURL]

原作(小説)を筆頭に、さまざまに表現されてきた「日本沈没」。それだけ衆目を集めるテーマなのだと思う。
ハードボイルドに「科学」と「日本」を追い求めた原作版、重厚な人間ドラマだった旧映画版、とりあえずSFXのリアリティには驚愕させられた新映画版と、それぞれの語り手はそれぞれの切り口で見せようとして来た。もちろん限られた制約の中での表現であるため、それぞれが一長一短を持つ。
漫画版はそれらの悪いところをすべて集めたようなもの。話の軸が定まっておらず、猥雑な絵柄の割には軽薄な印象しか受けない。小松左京作品特有のストイックさが微塵も感じられないのは、「解釈」では済まないように思う。

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[投稿:2007-11-24 23:48:28] [修正:2007-11-24 23:48:28] [このレビューのURL]