「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

作者を知ったのは「ぼのぼの」だったが、その後「しこたまだった」「BUGがでる」などを読み、あまりの作風の違いに驚いた。「もいじーちゃん」(ハンバーガーを食べると読める不思議な漫画)あたりを境に徐々に双方が融和され、ほどよく熟成されてきたのが最近の「ぼのぼの」だと思う。
当初の緩い雰囲気が好きなファンからは批判的な意見もあるようだが、私としては結構好きである。
惜しむらくは、笑いとしての濃度では休筆以前の先鋭さに到底及ばない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-30 00:11:06] [修正:2007-11-30 00:11:06] [このレビューのURL]

意図的にそう描いているのだから、汚いとか、下ネタとかいうのは批評にならないかと思う。ストーリーもないわけではなく、一通り漫画として読める。もっと壊滅的な内容かとおもっていたので、ある意味拍子抜けだった。
まあ、もう一度読もうとは思わないが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-30 00:09:05] [修正:2007-11-30 00:09:05] [このレビューのURL]

そもそも絵日記漫画が出発点の作者であるが、その延長で、閉じられた世界観の中で描いているところが功を奏している。基本は郷愁系絵日記漫画であり、さくらももこのスタンスに近いものを感じてしまう。
新聞漫画の限界で、結婚シリーズ等で見せた毒が少ないのが残念。
標題は「あたしンち」であり、主人公はみかんなのだと思うのだが、どう見てもお母さんの独壇場。とはいえ、お父さんやユズピー、ケン、新田などの脇役も秀逸。(モデル実在の予感がする。)
爆笑ネタはそう多くないが、値段程度には楽しめるアベレージヒッターといった感じの作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-11-26 00:13:56] [修正:2007-11-26 00:13:56] [このレビューのURL]

既に数多の批評がなされており、批評するような余地があまり残されていないような気がする。映画より深くて面白いのは確かだが、その映画版自体を宮崎氏が監督して相当の高評価を得ているのだから、今一つ位置づけが理解しづらい。(私としては、「原作」だとは思っていない。)
そもそも、同じ絵を描く仕事といいながら全く別ジャンルの漫画を手がけ、なぜこんな凄い作品が創れるのか?
ひたすら評価を拒否するような作品。どうしても点数をつけざるを得ないなら、8点未満ではないと思うのでとりあえず8点をつけておく。
余談ではあるが、映画制作期間は休載が多くなるのが非常にもどかしかった。(本サイトは若い方が多く、リアルタイムで読んでいる者の方が珍しいかも知れない。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-26 00:12:38] [修正:2007-11-26 00:12:38] [このレビューのURL]

短編集ではあるが、1本1本が丹念に練り込まれており、珠玉の出来。
特に標題作は最も幻想的な設定ながら、地に足が付いたような骨太の作品。行基様のくだりは畳みかけるような文章表現も見事。
川原作品はファンタジーだと思って読んでいるが、その中でも最も好きな1冊。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-25 00:54:27] [修正:2007-11-25 00:54:27] [このレビューのURL]

スポーツ漫画、ギャンブル漫画はいずれも好きなのだが、この作品は今一ついただけない。妙に小綺麗でシンプルなストーリーだが、プロ競技の世界はもっと泥臭く、人間的で、激しいものなのだろうと思う。(たとえ事実は違っていても、読者はそう思いたいのであるし、そうでなくては漫画にならない。)
つの丸、土田世紀、ゆうきまさみ等の諸作品で感じた熱さが伝わってこない。最初は中途半端な擬人化やデフォルメがよくないのかと思ったが、マキバオーなどを見ればそうでないことがよく判る。
つまるところ、作者の思い入れが見えてこない。今後に期待したい。

(得点修正)
いくらか緊迫感が出てきたので、上方修正3点→4点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-25 00:52:55] [修正:2007-11-25 00:52:55] [このレビューのURL]

原作(小説)を筆頭に、さまざまに表現されてきた「日本沈没」。それだけ衆目を集めるテーマなのだと思う。
ハードボイルドに「科学」と「日本」を追い求めた原作版、重厚な人間ドラマだった旧映画版、とりあえずSFXのリアリティには驚愕させられた新映画版と、それぞれの語り手はそれぞれの切り口で見せようとして来た。もちろん限られた制約の中での表現であるため、それぞれが一長一短を持つ。
漫画版はそれらの悪いところをすべて集めたようなもの。話の軸が定まっておらず、猥雑な絵柄の割には軽薄な印象しか受けない。小松左京作品特有のストイックさが微塵も感じられないのは、「解釈」では済まないように思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-11-24 23:48:28] [修正:2007-11-24 23:48:28] [このレビューのURL]

川原泉は、短〜中編で最も味わいを発揮するのだと思う。本作も決して面白くないわけではないし、キャラも魅力的なのだが、なにぶんストーリーが説明的になってしまい、おとぎ話的な美しさに欠けるきらいがある。
ラオウには笑ったが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-24 23:46:54] [修正:2007-11-24 23:46:54] [このレビューのURL]

巨匠独特の説教臭さがないのは評価できる。非常にリアリティ溢れる群像を見事に描き切っているところはさすがである。(「リアリティ」というより「リアル」なのだが。)
一方で、慌ただしく息苦しかったであろう時代の雰囲気がそのまま作品全体を貫く雰囲気となって現れており、同じ時代物でも「シュマリ」に比べると、活劇的な面白さや爽快感を楽しむような作風にはなっていない。じっくりと味わうべき作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-24 17:25:34] [修正:2007-11-24 17:25:34] [このレビューのURL]

画力も構成も水準以上。人物のデザインもしっかりしているし、戦艦などのデザインも秀逸。それでいて、B級と言おうか、同人作品と言おうか、非常にマイナーな雰囲気に満ちている。コメディ調のキャラで妙に重厚なストーリーを展開しているせいか、良い意味で古典的スペースオペラを読むような感じがする。(このあたりは、次作のキャラバンキッドでも非常に強く感じた。)
作者自身は「うる星やつら」を読んだこともなかったとしているが、時期的・内容的に対比されるのは致し方ないところ。アニメ版のキャスティングも明らかに意識していると思われる。ちなみにラムとカームを比べた場合に限って言えば、ほとんど同じ露出度なのに淫靡さでカームの圧勝。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-24 16:58:20] [修正:2007-11-24 16:58:20] [このレビューのURL]

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