「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

あざとい郷愁表現が若干鼻につくが、総体的には穏健な良作かと思う。ほのぼのとした日常にコント的笑いと若干のペーソスを加味しており、淡々と読める。ただメリハリに乏しいため、そろそろ区切りが欲しいところ。
独特の人物描写にはすぐに慣れた。

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[投稿:2008-03-17 00:21:28] [修正:2008-03-17 00:21:28] [このレビューのURL]

5点 B型H系

実に他愛もない下ネタ4コマだが、ベタなネタと癖のない絵柄で気軽に楽しめるのは確か。小須田をひたすら地味(ある意味無個性)に描写することで、男女読者の反発をうまく避けているように感じる。
女性キャラは、流行りものをずらりと揃えており壮観。それでいて主役がかすんでいないのは構成が上手いせいだろう。女性作者ならではのサービスと余裕を感じさせる。

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[投稿:2008-02-05 00:55:31] [修正:2008-02-05 00:55:31] [このレビューのURL]

利己主義むき出しの人間模様を、美化することも卑下することもなく描いている。読んでいて辛くて息苦しい展開が多く、いつかは明るい展開が待っているかと思って読み進めたが、辛いままで終わってしまった。
誰一人救われないままの終わり方も陰鬱で残酷であり、むしろ悲惨さがこれで終わってくれるという安心感さえ与えるほどだった。
しかし忘れられない漫画であることは確かである。人の心を揺り動かすのが名作であるなら、やはりこの作品も名作と言えるだろう。

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[投稿:2008-02-03 00:58:13] [修正:2008-02-03 00:58:13] [このレビューのURL]

5点 QUOJUZ

ラブコメ漫画と呼ぶには妙に業が深い気がする。「花園…」でもそうだったが、何か“不健康なお色気”といった感じで、あまり好きな漫画だと宣言しづらい雰囲気がある。
登場人物がそれぞれ極端にカリカチュアライズされているのだが、根底の観察眼がしっかりしているために、かえって嫌味なほど人間性が露出するリアルなキャラになっている。設定等は作者の他の作品と比較すると月並みではあるが、その分人物描写を中心に置いたため、ハイテンションのコントを見ているようで独特の可笑しさがある。

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[投稿:2008-01-28 01:44:41] [修正:2008-01-28 01:44:41] [このレビューのURL]

子供たちを中心に、幼稚園や家庭の出来事をギャグにしている。
こう書くとまるで普通のほのぼの漫画のようだが、とにかくマニアックで非常識なギャグ満載の問題作。様々な変態ネタ・オタクネタのオンパレードで、作者の博学さとマニアックさが同時に炸裂している。クレヨン画風の表紙に釣られて知らずに買った人は驚きだろう。
コミックスに収録される用語辞典が、無意味に重箱の隅を突いていて味わい深い。

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[投稿:2008-01-23 21:12:53] [修正:2008-01-23 21:12:53] [このレビューのURL]

子供を題材にしたギャグの筈が、ヒットと共に徐々に子供向け漫画になって行った。力量のある作者ではあるし、これはこれで面白いのだが、初期の頃の大人目線のオチや意味のない下品さも好きだった。
本作の登場と前後して子供題材の漫画が乱発されたが、そのほとんどが子供さえ出せばほのぼのして貰えると勘違いしたような駄作であり、本作のようにしっかりした構成と毒と失わない作風は貴重だと思う。

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[投稿:2008-01-17 01:14:45] [修正:2008-01-17 01:14:45] [このレビューのURL]

藤子作品だからといって教訓や風刺を期待してはいけない。ひたすら喪黒の独善ぶりを描く話であり、ブラックユーモアを一層推し進めた形でピカレスクものに近い。
まんが道やハットリくんの著名度のせいでかすんでしまっているが、本作や変奇郎・魔太郎などの作品群も強烈な印象を残す名作である。世間が思う以上にブラックな要素の強い作者だと思うが、自身の子供向けの作品やF氏の呪縛でブラックな作品にスポットが当たらないことは残念に感じる。
随分前にアニメ化されており、大平透氏の怪演が印象的だった。今読み直してみると喪黒の台詞で大平氏の声が蘇ってしまう。

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[投稿:2008-01-14 17:09:20] [修正:2008-01-14 17:09:20] [このレビューのURL]

HPのシュールなイラストに惹かれて読んでみた。緩い萌え系の漫画を予想していたのだが、終始一貫して特有の暗さがあり、何か特異な印象を受けた。癒しや萌えと言うには少し陰がありすぎるし、ギャグというほど笑うようなものでもなく、今一つ位置づけを図りかねる感じがする。あえて言えば昔話の印象かも知れない。
ただキャラクターは完成されており、グッズやイラストには向いているだろう。

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[投稿:2008-01-12 03:16:27] [修正:2008-01-12 03:16:27] [このレビューのURL]

感動的な話や教訓的な話を期待して読むと肩すかしを食うが、軽い近未来SFとして気楽に読めば十分面白い。珍妙な宿泊客や月面観光など、ギャグに見えながらも意外と考証が行き届いており、作者の懐の深さや余裕が窺われる。
小松左京氏のジュブナイル「空中都市008」と、どことなくイメージがダブる。

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[投稿:2007-12-20 23:34:06] [修正:2007-12-20 23:34:06] [このレビューのURL]

無駄なテンションの高さと深いのか浅いのかわからないギャグで、何とも濃い世界を形成している。笑えるか笑えないかで言えば、確かに笑える。
しかしながら、中野予備校や南蛮帝国という設定が大仰かつシビアすぎて、直接の笑いに繋がっていないように感じる部分もある。電柱組(県立地球防衛軍)のような底抜けのバカさではなく、少し癖のあるブラックな設定であり、極めて日常的なレベルで展開する笑いとのバランスが悪いように思える。(コアなファンにとっては、そこが魅力なのだとは思うが。)
このあたりの違和感は近作に至るほど顕著に感じるようになっており、防衛軍<中野予備校<アンチョビー<火星人といったところか。

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[投稿:2007-12-17 01:29:51] [修正:2007-12-17 01:29:51] [このレビューのURL]

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