「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

登場人物は皆悩み、逡巡する。現実はこんなものかも知れないと思わせるリアルな描写ではあるが、漫画ならではの感動(興奮や爽快感、悲哀や喪失感など、実生活では得難い疑似体験)に乏しいように感じた。いわゆるラブコメの範疇に入るのだろうが、登場人物(特に主役二人)の想いが妙に鬱屈していて読んでいてつらいシーンも多く、共感や感動に昇華していかないもどかしさを感じる。
そうはいいながら十分に水準以上の作品であることは確かなのだが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-23 23:56:06] [修正:2007-02-23 23:56:06] [このレビューのURL]

アニメから先に見て、そのあと漫画にはまった。あまりに何度も読み返したせいか、何点つけてよいか判断できなくなってしまったような気がする。
敵役はもちろん、ザコの末席に至るまで異様にキャラが立っており、熱すぎる台詞の数々はギャグにされるのも頷けるところ。冷静に読むと次々と敵を倒すだけの平凡なストーリーなのだが、だんだんとそのテンポが心地よくなってくる。
読み飽きたつもりでいても、手元にあればつい読んでしまうのはやはり面白いのだろう。ラオウ編までに限っていえば8点献上したい。
(得点内訳)
ラオウ4点+トキ2点+ケンシロウ1点+「今日のは口にあわぬ」0.2点+牛にでもばけるべきだったババア0.2点+「目かくし目かくし」0.2点+「俺じゃないるれ」0.2点+ジャギほか0.2点

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[投稿:2007-02-20 18:44:00] [修正:2007-02-20 18:44:00] [このレビューのURL]

平凡な日常の穏やかな時間を丹念に描いてあるが、決して退屈ではない。コマ運びが絶妙で台詞の端々が活きており、ギャグ漫画としても十分楽しめるが、やはり疲れた時に読みたい作品。
読者の追体験的な読み方を誘うような雰囲気があり、特に季節感の表現がすばらしい。
評価は高いようだが、アニメ化などすると「間」が死んでしまうだろうと思わせる。

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[投稿:2007-02-19 19:27:33] [修正:2007-02-19 19:27:33] [このレビューのURL]

スピーディーかつマニアックなギャグと裏腹に、無意味に過ぎていく日々が語られていく。ちょうど自分自身が高校時代に読んだ漫画であり、実生活の想い出と共に郷愁を伴って記憶している。
同人誌感覚のギャグは好き嫌い分かれるところであろうが、結構好きだった。

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[投稿:2007-02-17 23:51:25] [修正:2007-02-17 23:51:25] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

いわゆる少女漫画の絵柄が苦手で、長い間敬遠して来た作品。思い立って読んでみたら、とんでもない目にあった。止まらないのである。寝る間を惜しんで一気読みし、勢いでもう一度読み直してしまった。コテコテの少女漫画絵であるしネタも随分と古くさいが、そんなことはどうでもよくなってしまった。文句なく10点。
特に念入りに噛みしめるべきは「女海賊ビアンカ」「真夏の夜の夢」「二人の王女」の各エピソードあたり。他の方のレビューでも触れられているが、特に「二人の王女」のオーディションなどは圧巻。いずれもマヤが抜群に嬉しそうに演じているのがいい。
そう感じてみて気づいたが、自分の視点は速水真澄なのであった。芝居の内容や演じる楽しさよりも、マヤの才能への驚き、演じることの楽しさを体現していくマヤへの羨望を感じながら読んでしまう。もし子供の頃に読んでいたら果たしてどのように感じていたか、あるいは他の方(特にマヤや亜弓と同世代の少女など)がどのような読み方をしているのか非常に気になるところである。
これからクライマックスというところで中断しており、今後の展開が気になるが、以下のような懸念もないわけではない。
?々氾圭龍ケ蕕砲△燭蝓⊂?野寺の才能は大丈夫なのか。一方の黒沼の能力はしっかり描かれているが、どうもこれまでのところ小悪党としてしか出番がなく、しっかりと勝負してもらうためにはもう一ネタ欲しいところ。
??同じく桜小路の能力も大丈夫か。あまり実力を見せるストーリーがなかったせいか、彼の本気を感じない。
??水城や聖など、真澄の周囲でキャラが立ちまくってしまった者をうまく活かすストーリーになるのか。このまま埋没させるには惜しい。(ちょっと伏線張りすぎか?)
?ど雲邁了劼箒眞?など、もっと見たかったキャラにもう出番はないのか。
?ゥ泪笋痢崋綸澄廚呂匹Δ覆襪里?。特訓を積むほどの時間的余裕はないように思うが、アクロバチックな解決策でもあるのか。

本当に完結できるのかわからないほどの大作になっているように思うが、作者のテンションが上がるのをゆっくり待ちたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-02-16 20:52:31] [修正:2007-02-16 20:52:31] [このレビューのURL]

延々と繰り返されるパラノイア的な描写。オムニバス形式で語られる異様な状況がやがて一点に収束されていく。
グロテスクを通り越して滑稽にさえ見える画風は、決して上手いとか美しいとかいうものではないが、淡々とした筆致のせいか、さほど嫌悪感は感じない。
恐怖漫画やSF漫画の趣もあるが、むしろ前衛芸術を目指したような読後感を抱く。惜しむらくは結末が理に落ちすぎてむりやり終わらせたような感じがする点である。いっそ前衛に徹して突き放せば9点以上を献上できたかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-15 23:52:56] [修正:2007-02-15 23:52:56] [このレビューのURL]

5点 SLAM DUNK

[ネタバレあり]

主人公桜木はいきなり身体能力抜群として描かれ、バスケットボール初心者という点を除けば何らハンデを背負わない形で登場する。メンタル面での能力ならまだしも、いきなり身体能力抜群と言われても「それなら上達して当然でしょう」程度の感想しか抱けないし、トントン拍子で成長する話が繰り返されれば、古典的なスポ根を期待して読んでいたのでは肩すかしを食らってしまう。無論バスケを通して何らかのドラマを表現しようとするのなら設定として理解できるが、ストーリーは著しく試合偏重で進行し、読者に感情移入する隙を与えない。
さらには周囲のキャラクターもいずれ劣らぬ超人揃いであり、その主人公すら埋没しがちであっては、何のための設定かと思ってしまう。
バスケットボールを題材にしたという点で騙されてしまうが、例えば古典的な野球漫画で言えば「打率10割の打者」や「200キロを投げる投手」ばかりが登場する話を描くようなものであり、設定の凄さと漫画的な面白さが直結するかと言えば疑問である。
おそらく作者はバスケが好きなのであろうし、スーパープレイが見たいという心情も理解できるが、それがそのまま形になった様な漫画である。普通程度には面白いが、面白さの質はまさにスポーツ観戦の面白さに類似しており、漫画を使って表現する必要性はないように思う。
余談ではあるが、脇役扱いの木暮や安田の方に人間的魅力を感じてしまうのは、古い読み方なのだろうか?

ナイスレビュー: 3

[投稿:2007-02-15 01:19:43] [修正:2007-02-15 01:19:43] [このレビューのURL]

非常に面白く、作風は良質で安心して楽しめる。ここまでの品位と娯楽性を併せ持つ漫画は貴重である。
難を言えば、一話完結型でレギュラー登場人物が限定されるせいか感情移入が困難であり、「のめり込む」ことができなかった。
良くも悪くも優等生的で、非の打ち所がない漫画。

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[投稿:2007-02-14 01:18:25] [修正:2007-02-14 01:18:25] [このレビューのURL]

子供の頃に読んで恐怖を感じたマンガだった。
文庫版が出版されたのを期に再読してみたが、当時感じた緊張感や絶望感はあまり感じられない。自然災害や人間同士の争いなど、現実が虚構を凌駕してしまっている。
憂うべきか悲しむべきか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-13 22:29:19] [修正:2007-02-13 22:29:19] [このレビューのURL]

奇抜な仕掛けも想像を裏切る展開もありませんが、それでいて良質なスポ根マンガです。このパターンは使い古されている筈なのに、やっぱり面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-13 00:26:48] [修正:2007-02-13 00:26:48] [このレビューのURL]

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