夕凪の街 桜の国のレビュー
9点 マンガずきさん
かなりよい。
「はだしのゲン」よりも読みやすく、心に染みる作品。
戦時中の話ではなく、戦後10年と現在を3章構成にして描いている。小学校の道徳の授業などでも使えるのでは??
こうのさんは現在アクションで「戦時」を描いたマンガを執筆中。
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[投稿:2007-07-18 16:20:01] [修正:2007-07-18 16:20:01] [このレビューのURL]
9点 wowwow66さん
最初の原爆投下当時の話はまぁ、普通(といったら不謹慎なのだろうが)。
その後の現代の話は大変秀逸である。当事者だけではなくその子孫にもさりげなく、でもとても深く残っている原爆の傷跡に心が締め付けられる。
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[投稿:2007-06-19 21:34:05] [修正:2007-06-19 21:34:05] [このレビューのURL]
8点 fimicoさん
私の出身は広島なので、考えさせられました。
広島県人の私たちは小さいときから祖父や祖母に原爆のことを聞いて育ってきた。
でも、他の県の人は?
最近の人たちは原爆が投下された日も知らない。
忘れちゃダメなんだ。
この漫画を読んで本当に起こったこと、どう生きてきたかってこと、よく考えれるいい機会だと思います。
本当に読むべき漫画はこういうものを言うんだなぁ。
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[投稿:2007-06-09 11:58:45] [修正:2007-06-09 11:58:45] [このレビューのURL]
7点 Dr.Strangeloveさん
良い作品か?と問われれば間違いなく「良い作品だ」と答える。
出来るだけ多くの人に読んでもらいたいとも思う。
しかしどうも心に響くものがない。パンチに欠けているような気がする。
こればっかりは個人の問題なので作品に罪はないんだが・・・
私みたいな鈍い人もいるってことでこの点数に。
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[投稿:2007-04-30 12:43:13] [修正:2007-04-30 12:43:13] [このレビューのURL]
8点 friendstudioさん
文化庁メディア芸術祭で大賞を獲ったマンガ作品です。
ちょっと高いな〜・・・と思いつつ注文して届いてみたら、かなり薄っぺらい(笑)ほぼ白黒で100ページ足らず。ああーボラれた・・・と、読む前に軽くショック受けました(笑)
まず目をひくのが、トーンどころかベタもほとんど使用していない丁寧な作風。この独特の「風が流れている」感じの画風が作品全体の静かな雰囲気作りにとても貢献しています。人間の書き方に最初ちょーっと違和感を覚えましたけど、10ページで慣れました(笑)。
この作品全体の大きな特徴は、「原爆」をテーマにしながらも当日のシーンは3〜4ページしか出てこないこと。「桜の国(1)」に到っては「原爆」の「ゲ」の字も出てきません。いずれも被爆者や原爆二世の物語で、「原爆ななぜダメなのか」を書かず、「原爆とは(被爆者にとって)何だったのか」ということを追求していきます。この本のキモは原爆二世の七波がボケた?父の後を尾行して広島で一日を過ごす「桜の国(2)」。途中途中で七波の父と母(被爆者)が出会い、そして東京へ移り住むまでのエピソードが挿入されたりと、この一冊の本としてのエピソードを総括する流れを汲んでいきます。逆にむしろ「夕凪の街」のほうは伏線扱いで、かえってただの「原爆漫画」になっています。ちと残念。
が、この作品のスゴい所は、この本全体での最大に盛り上がるシーンに「原爆の悲惨さ」を持ってこない所。「それでも歩んでいこう」という二人の小さな人間の人生を垣間見る部分に、ヒトの真の強さを見ることが出来た気がして、何度読んでいてもそこで胸が熱くなります。戦争があった。原爆があった。それでも日本人はこの60年間で前へ進んできた。決して目をそらすことはなかったけれど、それでも「乗り越える」ハードルでしかない、被爆者たちの力強い、それでいてささやかな、幸せ一杯のラストシーンには、グーッとこみ上げて来るものがありました。最後のページの電車のシーンで、もう一度テーマは語られますが、あの2ページぶち抜きのシーンには敵いません。見事!
この物語、できるだけ多くの人に読んでもらいたいなぁ。多分僕よりも感動できる人間は一杯いるだろうに。映画化ということで、期待しています。
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[投稿:2006-11-19 20:51:13] [修正:2006-11-19 20:51:13] [このレビューのURL]
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