夕凪の街 桜の国のレビュー
8点 punpeeさん
このサイトの採点基準でいうと10点にふさわしい作品だと思います。
ただ、私は偉そうに、独自の採点基準で他の作品もレビューしちゃってるので、この点数です。
作中の胸に刺さる様なセリフや、作者のあとがきで感銘を受けた一文を引用しようと思ったら、もう既に他のレビュワーの方々が引用してたので、これ以上は野暮ですね。
一個だけ、この作品に付加価値を与えるスパイスを投下しておきます。
作者の座右の銘
「私は常に真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」
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[投稿:2016-02-06 17:57:03] [修正:2016-02-06 17:57:03] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
優しい絵柄、少ないページ数ながらも原爆の重さを主に後遺症という格好で描いた独特の漫画です。真正面から原爆の悲惨さ、反戦を訴える作品ではないのですが、三世代に渡り(この人間関係の描き方は何気に上手い。短編を読むことでパズルのように繋がってくる)延々と続く苦しみを婉曲に描写することによって、より深く力強く上記の訴えを読者の心の底に感じさせる構図になっていると思います。あくまで婉曲なので普段はそれなりにほのぼのとしているところが読みやすさもあり、哀愁を誘います。
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[投稿:2015-09-01 19:45:19] [修正:2015-09-01 19:45:19] [このレビューのURL]
6点 paranaさん
泣ける作品と聞いていたのですが、いざ読んでみると単に泣ける作品と考えるべきではない、原爆投下後の広島住民の精神的な後遺症がテーマのメッセージ性の強い作品でした。
(よって本作品の泣ける度は採点しません)
作品全体に原爆の後遺症でいつ死ぬかわからないという暗い影が差しているものの、やわらかい雰囲気がそれを緩和していて、重くなく読める雰囲気マンガです。
この作品のテーマは、読後に心に残るものがあり、さらに、ひょっとしたら福島住民も程度は違えど同じような精神的な後遺症があるんだろうかなどと考えさせられるものがありました。
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[投稿:2014-05-06 22:01:49] [修正:2014-05-06 22:01:49] [このレビューのURL]
4点 nezuminokifujinさん
論理的に原爆を悪だと主張するのではなく、作者なりの感性でヒロシマを描いてみたという感じ。
情緒的に美しいかと言えば、そこまで琴線に触れるわけでもなく
婉曲に原爆を批判している事になるのだろうが、その力も弱く感じ物足りなさが残った
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[投稿:2012-08-02 23:58:27] [修正:2012-08-02 23:58:27] [このレビューのURL]
9点 栗まんじゅうさん
十年経ったけど、原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?
この台詞が衝撃的で頭から離れない。
戦中を描いた作品は悲惨な描写が多くて読者を遠ざけている気がするけど、
この漫画はライトな絵柄で読みやすい。
多くの人に読んでもらいたい漫画。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-01-06 23:29:06] [修正:2012-01-06 23:29:06] [このレビューのURL]
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