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7.83点(レビュー数:6人)

作者井浦秀夫

原作小林茂和(監修)

巻数10巻 (完結)

連載誌ビッグコミックオリジナル:2004年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:41:02

あらすじ 法を武器に人々を守る正義の味方・弁護士。でもこの男には、そんな道徳心はカケラもない…?異色すぎる弁護士・九頭元人の活躍を描いた法曹コミック。

備考 平成18年度(第52回)小学館漫画賞一般向け部門受賞。
2006年にTBS系列にてテレビドラマ化された。
『弁護士のくず 第二審』に続く。

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弁護士のくずのレビュー

点数別:
6件~ 6件を表示/全6 件

7点 souldriverさん

態度・言葉遣いは最悪、金に汚く、ついでにスケベでデリカシーもない嫌味たらしいオヤジ。こんな世間のイメージからはかけ離れたひねくれ弁護士を中心にしたヒューマンドラマ。主人公はもろビートたけしがモデル。

この漫画では法における「正義」や「道徳」というのが徹底的に滑稽なものとして描かれる。それらに巧妙に隠された事件の裏の裏を、常に本音で巧みに掘り起こしていく九頭の調査や弁論が見もの。
ドラマの中に主人公が組み込まれているのではなく、九頭はそこで起こっている事件に関わりつつも常に斜め上から物事を俯瞰し、的確に真理を突いていくのだ。この作者さん、現実描写が恐ろしく鋭い。
絵はかなりデフォルメされており、はっきり言って画力は低い。しかし登場人物が時折見せる裏の顔の描写が秀逸で、絵の上手い下手では測れない表現力の高さが感じられる。

決して感動があったり、なるほど!というような内容ではない。
しかし読めば読むほどうーむと唸らされる良作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-05 19:42:53] [修正:2007-11-05 19:42:53] [このレビューのURL]


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