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7.25点(レビュー数:8人)

作者吉田秋生

巻数9巻 (完結)

連載誌月刊flowers:2006年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 00:45:29

あらすじ 海の見える街、古都・鎌倉を舞台に清新なタッチで描く、家族の喪失と再生のものがたり。吉田秋生が新境地に挑む、畢生(ひっせい)の感動シリーズ!

備考 不定期連載。

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海街diaryのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

5点 Scroogeさん

離婚や再婚の繰り返しで複雑な関わりになった3姉妹+少女が
鎌倉で改めて4姉妹になっていく話。
傷ついた心をやさしく癒す鎌倉の魅力が詰まった漫画。

物語は序盤、中盤、終盤の3部構成。
序盤ではキャラクターの人となり、鎌倉の風土の紹介。
中盤はキャラクターが互いに関係を深めていく。
終盤は時間の流れとともにゆるやかに関係が変化して、
それぞれが巣立っていく。

序盤はすばらしい。
新しい街、新しい家族、新しい友達と何もかも新鮮。
だが中盤からは展開の焼き直しが多い。

単行本4巻ぐらいから何もかも予定調和でヌルい。
結局は仲良し同士で良かったね良かったねと言い合うだけ。
描写は丁寧で美しいが、9巻もかけるような話ではなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-03-11 12:49:54] [修正:2019-03-11 12:49:54] [このレビューのURL]

7点 torinokidさん

良作。とても面白い。

過去いろいろとハードな作品を出してきた作者だが、
本来はこのような落ち着いた作品の方が上手いような気がする。

なんだかんだありながらも、どの登場人物も善男善女ですなあ。
おススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-17 16:14:34] [修正:2012-09-17 16:18:16] [このレビューのURL]

8点 100gさん

良い作品です。
鎌倉には数度行ったのみで詳しくは有りませんが、街の雰囲気を綺麗に表現していて、また行きたくなる様な気持ちにさせてくれます。
登場人物には鼻につかない程度のキャラクターが持たせてあり、分かりやすく、心理描写が上手く、感情移入しやすいと思います。
絵は淡白な印象ですが、キャラクターが見分けにくいという事はなく、落ち着いた日常に合っていると思います。
大きく心を動かされたり、続きがとても気になるという作品ではないのですが、心がゆっくり動くような、そうした気持ちにさせられる作品だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-28 02:31:39] [修正:2012-01-28 02:31:39] [このレビューのURL]

8点 kikiさん

吉田秋生氏の作品は「BNANA FISH」は面白いと思ったものの
他の作品「ラヴァーズ・キス」や「吉祥天女」は買って読んだものの
あまり面白く感じなくすぐに売ってしまい、もう彼女の作品は読まなくて
いいかなぁと思ってました。
が、「海街」にはしてやられました。

物語の視点は主に看護師の幸29歳と中学生すず14歳(二人とも物語の
進行と共に歳を重ねていってる)のものなんだけど、それぞれ興味深い。
すずの視点は両親共に亡くし複雑な環境のせいか大人っぽい所が
あるものの瑞々しく、幸は家庭や仕事柄様々なことを背負ってきた
せいか熟成された所があるけれど頑なだったりして違いが面白いです。

特に一話目が秀逸で幸の「キャパが狭いのを責めてはいけない」って
セリフにはハッとさせられたり、蝉時雨にまぎれて文字には表現され
なかったすずの大泣きに感動させられたり素晴らしい出来。
どちらかというと大人向けの物語ですね。

家族への思いや絆、恋愛など様々な出来事の中に鎌倉の桜や紅葉等の
四季が魅力的に描かれており、それだけでなく昔ながらの野花を植えた
自宅の庭や、梅酒を作って床下にしまったりするなど失われつつある
様々な慣習がさりげなく描かれているのもいいです!

ただ話が進むにつれ、異常に偶然に会うことや、人物達があちこちで
繋がっているのには「ここは人口2000人ぐらいの離島かよ…」と
思ってしまいました。

あと絵柄は相変わらずすっとした線で上手く読みやすいんだけど、他の
年取った作家さんのように目に力がなく、また絵によって左右バラバラの
視線に見え、なんか気になります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-22 15:45:43] [修正:2011-11-22 15:45:43] [このレビューのURL]

8点 blackbirdさん

不思議な縁で一緒に暮らすことになった3人姉妹プラス異母妹。
それぞれの個性が楽しく、喧嘩もしながらもなんだかんだと、仲良く暮らしている光景がほほえましい。

ただのほのぼのという訳ではなく、すずのチームメイトの怪我や挫折、失恋、前の家族への複雑な思いなど、苦い思いも織り込まれいている。小さいころから色々な思いを心に刻んできた、すずの大人っぽい考え方や冷静な分析が、時折ちくんと胸に刺さり、ようやく表面に出てきた中学生らしい無邪気さがアンバランスだけど、嬉しく感じる。

「嫌い」は「好き」より早く伝わるのかも・・とか、
(好きだった子に)これからも会うたびに心がざわつくのだろうとか、
多感な頃に、一つ一つ気づいていくんですよね。
そういう思いが丁寧に、でも程よい笑いも織り交ぜられて綴られている作品。

鎌倉や江の島など、お馴染みの土地の風景があちこちに描かれ、
それが物語とマッチしているのがくすぐったいようであり、嬉しくもある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-11 22:53:11] [修正:2011-05-11 22:53:11] [このレビューのURL]

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