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5.46点(レビュー数:28人)

作者久保ミツロウ

巻数4巻 (完結)

連載誌イブニング:2008年~ / 講談社

更新時刻 2011-07-28 00:33:24

あらすじ 藤本幸世、29歳、派遣社員。恋にヘタレな、最近流行の草食系男子。人生初の「モテ期」に孤軍奮闘!

備考 モテキ女性陣のその後を描いた4.5巻も発売中

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モテキのレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全28 件

8点 究極娯楽さん

全体を通してとても読みやすかったです。見ていてなんか人ごととは思えないようなところもあり、おもしろかったです。
普通の人の普通の話だからこそ、これだけ楽しんで見れたのではないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-02 16:22:29] [修正:2010-10-02 16:22:29] [このレビューのURL]

8点 やじウマさん

どうも主人公のステレオタイプな設定とか「モテキ」なんていう安直なタイトルからか「草食系男子云々」とか「主人公に感情移入できるかどうか」っていう観点からしか語ってない人が多いけど、あくまでそれは表面的な所でしかないんじゃないかな。物語は藤本の色恋沙汰以外にも長年の親友とか過去のコンプレックスの話とかいろいろあって、そういうの無理矢理ひっくるめるとこの漫画のテーマというか本質は「自分以外の他人(好きな人や親友諸々)と向き合うこと」にあるんじゃないだろうか。「草食系」とか「モテ」「非モテ」っていう流行語だけで語るのはもったいない、もうちょっと普遍性のある作品だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-13 00:04:35] [修正:2010-08-13 00:04:35] [このレビューのURL]

8点 ジブリ好き!さん

自分が主人公に感情移入できるか否かで、この作品の面白さも変わってくると思う。

この漫画はかなりのリアリティをもって描かれている。しかし、これがリアルかどうかは、人それぞれだ。
でもこの漫画を120%楽しめるのは、やはり自分が今でいう「草食系男子」である必要があると思う。というか、そうであれば嫌でも主人公に自分を重ねてしまえるのだ。そうなると、ストーリー的に面白いかどうかはどうでもよく、自虐感に苦笑さえしてしまえる。
しかし痛みを感じるのは序盤だけで、中盤以降この作品は指南書的な役割を果たすかもしれない。読んでいて「やっぱそうだよなぁ」と思えることも多々(わかっていても実践できないのが問題なんだけどね)。だが、そこに大きな希望を抱かせてくれるのは、作者が女性であるということ!女性が描く、男性の恋愛コンプレックス話なので、「あ、やっぱ女性もこう思ってるんだ!」って感じるのは、もうこれ以上とない援護射撃だ。

女性のタイプも1通りでなく、様々なので、自分に近い状況も見つけやすい。別にに自分が草食系男子じゃなくとも、どのキャラでもいいから感情移入できてしまえば、この作品は「面白い」という枠組みを超えた価値をもつはず。

従来の恋愛漫画とは違う、現代的な作品。
あなたにとって、このお話は「現実的」なお話ですか?それとも「現実」なお話でしたか?

(2010年8月追記、全巻読了)
締め方は、後書きで言っている通り、フジの成長譚として十分だったと思う。結局この話は恋愛物語ではなく、フジの自信のなさやモテないというレッテルが根拠のない妄想であったことを気付かせる話だったのだ。
作者は、世の草食系男子達に警鐘を鳴らしているのかもしれない。

「モテ期は向こうからやって来るものではなく、自分で行動を起こして手にするもの。
自信を持てない自分に嘆き、草食系なんて枠組みに甘えて、時間があなたに出会いをプレゼントしてくれると思ってるの?
さあ、行動するんだ!!
周りの人間に頼ったっていい、フジでさえ動き出したんだ、乗り遅れるな!!」

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-30 15:46:34] [修正:2010-08-05 22:27:41] [このレビューのURL]

7点 幻想さん

読みやすい漫画だった。
読んでいて楽しいし話しの進み方も良かった。内容は結構軽めなので人にも勧めやすい。作者の描きたいことがそれなりにしっかり描けている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-05 00:34:19] [修正:2010-08-05 00:34:24] [このレビューのURL]

6点 白い犬さん

各所で話題になっています。
私も連載中楽しみでした。しかし、その終わりかたに肩透かしをくらった。
あれ?こんなんで終了?みたいな。

そんな漫画が、なんでブログやら著名人の間で読み語られるかというと、出てくるキャラがいままでの漫画の型にはまっていない、自分や知り合いに思い当たる要素があるからでしょう。

美人で男に困っていないような土井亜紀も、美人ゆえに男性が勝手に『美人フィルター』をかけて近寄ってきては勝手に幻滅されて去っていくという苦い経験をかさねている。
逆に自分の女らしさに自信がなく、男が恋愛対象としてよってこないいつかちゃん。実は彼女は彼女で趣味の合う男友達にそれなりにモテている。(本人は気づいてないけど)
恋愛強者の友人島田すらも、もてない高校時代の反動で遊びまくるが、女に流される自分に嫌悪して苦しむ。

そして主人公フジは「自分は他人と比べ、すべてにおいて負けている」。その劣等感で苦しんでいる。
しかし、先に書いたように、周囲の勝っていると思われる人々も、実は必ず負けを背負っているのだ。
それに気がつかず「お前らは勝ち組だろ、いいよな」と不貞腐れるフジ。(不貞腐れるのって実は周囲をけっこう傷つけてるんですけど…)
その中で最強にして最凶のモンスターが小宮山夏樹だ。
フジは彼女を理解できない。あたりまえだ。
彼女は勝ち負けすらどーでもいいのだ。


やがてフジは小宮山夏樹を通して他者と比べて負けていたではなく、自分の作り出した自分に負けていたと気がつく。
そして他者は冷たく暖かく自分と関わっていてくれたことを悟り、「今の俺に」たどりつく。
モテキ(完)


勝利を勝ち取る物語ではなく始めの一歩の物語。それがこのモテキだった。
後にネットの対談で作者が「これは仕事で言うならニートが会社に行って僕を雇ってください、というまでの話でサラリーマン金太郎みたいになる話じゃない」といっていたので納得しました。(そのことをネットの対談ではなく作品で明確に描いてほしかったが)

物語にはカタルシスがあってすっきりと終わると読了感がいいものだから、作品としてはこの点数が妥当ではないかと。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-08-04 11:44:56] [修正:2010-08-04 11:44:56] [このレビューのURL]

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