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4.87点(レビュー数:39人)

作者望月峯太郎

巻数10巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:1994年~ / 講談社

更新時刻 2012-12-17 17:25:32

あらすじ 修学旅行帰りの高校生テルらを乗せた新幹線が、突如、トンネル内に閉じ込められる。奇跡的に生き延びたテルは、閉ざされた空間で正気を失っていくノブオから逃れ、同じく生き延びたアコとともに、地上へ脱出する。しかし、そこで彼らが見たものは、世界崩壊後の地球の姿であった。

備考 2003年に実写映画するも理解不能なラストや役者の演技力不足から不評に終わった。

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ドラゴンヘッドのレビュー

点数別:
31件~ 35件を表示/全39 件

4点 shutaroさん

「家に帰るまでが修学旅行」とはよく言うが、この漫画も家に帰るまでを
追いかけ、修学旅行の本来の趣旨どおり何かを学ぶ、その過程を描いた漫画。
恐怖へと追い込まれる演出もいいし、そこから狂気へと至る性もよく描けており、
同じく恐怖とそれに支配される人間をテーマにした「漂流教室」の正統な
後釜的傑作となるかと思いきや・・・である。
賛否両論というか否定の方が多いであろうラストにやはり問題がある。
「読者に考えさせる」系の締め方に異論はない。問題はその内容である。
終盤での文字の洪水のおかげで、本来読者が自ら考えるべき「恐怖の正体」や
「狂気に侵される人間の脆さ」といった主題がほとんど語られてしまい、
読者が想像する余地すら残らなかった。特に、あるキャラの説明的すぎるセリフの
せいで、ラストで読者が突き放された後に残るものは、本来作者しか知り得ない
「この後は?」とか「富士山噴火?の原因は?」といったストーリーの
末節部分に対する疑問しかなく、単なる破綻したサバイバル漫画に成り果てた。

読者はそこまでバカではない。セリフでクドクドと説明しなくとも、
意識下無意識下のうちにテーマを感じとり気付くのである。
そしてそこから自ら考えたどり着いた結論こそ、自らのものになるのである。

このままではテーマがはっきり伝わらないのではと考えた結果なのだろうか。
名作といわれるものは、得てして多くを語らないものであるにも関らず。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-11-04 21:37:34] [修正:2005-11-04 21:37:34] [このレビューのURL]

5点 aaaaaaさん

[ネタバレあり]

すごい!絶望感が伝わってくる!
この漫画のすごいところはつぶれきった世界をダークサイドに際際まで濃いくかけてるところです。
その世界観にどっぷりはまります。
壊れた人間たちがすごく怖く、そして狂ってる。
でもその中で必死に生き延びようとする主人公たちを応援したくなります。

ただ8巻くらいからの判りにくい展開。アレはアカン。
1〜7巻→7点
8〜10巻→2点。 間を取って5点ですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-06 21:52:33] [修正:2005-09-06 21:52:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

絶望の先にあるのは。。。希望?絶望?

人が壊れていく様がよく描かれていて、
序盤トンネルでの全く予測のつかない内容に、
ぐいぐい引き込まれてしまいました。
生き延びようともがく主人公たちは、好印象でしたが、
ちょっと追い詰めすぎなところがあり、同情を買ってしまいます。
絶望の中にもわずかな望みがあればいいのですが、
畳み込むように絶望と恐怖を与え続けたのは、
バランス的な問題からいってもあまり良い展開とはいえなかったです。

不可解な終わり方は、破滅パニックものではよくあることですが、
過程が面白いだけに、萎える原因になるので、もう少し流れを汲んで
それに見合ったエンディングを考えるべきでした。
それだけで、名作になりうる事ができたのに残念です。
その点「デビルマン」なんかは同じバッドエンディングにしても
潔さと意外性があってよかったです。

なにぶん読み終わるととても疲れますし、
精神的ダメージを受ける場合がありますので、
よっぽどこういう作風が好きじゃない限りは
読む事をお薦めしません。

◇この作品の個人的価値=全10巻で 800円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-16 16:34:21] [修正:2005-08-30 21:45:21] [このレビューのURL]

3点 ムキッキーさん

[ネタバレあり]

ラストで全てがひちゃかちゃに。
どのように話を締めるのだろうと思っていましたが
読者の想像に委ねるのは反則だ・・・・・

ノブオの狂気は怖かったです。
そういう部分の表現は非常に上手いと思いました。
映画版はCGやセットにお金を使っただけの印象。
身の凍るようなリアルな絶望を体感したいならば、漫画だけで十分かと。
どちらも後味は悪いのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-23 12:24:02] [修正:2005-07-23 12:24:02] [このレビューのURL]

5点 kenjiさん

大体の粗筋は知っていましたが、内容がここまで残酷だったとは・・
漂流教室を思い出し、読んでて背筋がゾクゾクしました。
特にノブオの狂気っぷりは凄い。
後の方で主人公が「ノブオの事をどうしてもっとわかってやらなかったのか」と自分を責めますが、理解できる方がおかしいってくらいノブオがとち狂ってたからしょうがない・・
後半辺りから面白くなくなりました。
もうちょっとテンポ良く進めれなかったのかなぁ。
終わり方も中途半端だし。
コミック買ってまで読む作品ではないと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-07-10 19:50:19] [修正:2005-07-10 19:50:19] [このレビューのURL]

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